日差しの強い天気が続き水分補給が大切な時期が到来しました。
水分以外にも人体に必要な物が補給できるスポーツドリンクは便利で美味しいのでついついゴクゴク飲んでしまいがちです。
上手にスポーツドリンクで水分補給出来ていますか?
今回は見落としがちな部分を含めスポーツドリンクについて紹介します。
目次
スポーツドリンクの飲み過ぎは糖分がヤバい?
日本で有名なスポーツドリンクといえば、大塚食品のポカリスエットとコカ・コーラのアクエリアスを思い浮かべる方が多いと思います。
私はスポーツをしないので「水分補給」としてサントリーの「グリーン・ダカラ」を良く飲んでします。
口当たりがよく、程よい甘さでゴクゴク飲めるスポーツドリンクですが、どの位の砂糖が含まれているのでしょうか?
1日の砂糖の目安は?
WHO(世界保健機関)の発表では、砂糖の量は、成人で「1日に25g前後」が望ましいと言っています。
部活や運動で一番、体を動かしスポーツドリンクを飲む機会が多い子供が「1日に20g前後」が目安です。
この量はティースプーン6杯位で、あくまでも「砂糖の量」であり「糖分」の量ではありませんが。
そして、ポカリスエット500ml、1本に含まれる砂糖の量は約34gです。1日の目安が25gですから、かなりオーバーしてしまっていますね。
アクエリアスの場合はポカリスエットに比べると低く、約28g含まれています。こちらもオーバーしています。
私が好きなグリーン・ダカラで約25gですから、1本飲んだら他で砂糖を摂取出来ない量ですね。
スポーツドリンクの落とし穴
こんなに砂糖が含まれているのに飲むと、そんなに甘く感じないですよね?
これは、酸味や塩分が上手く配合されているからです。
この他にも、スポーツドリンクには落とし穴があります。
というのも・・スポーツドリンクの成分表示を見た事がありますか?
製品によっては「砂糖」や「糖」で表記されていない物があります。
「表記がないから砂糖を使っていない」というのではなく、砂糖や糖分を「炭水化物」に含まれて表示されているんです。
同じく塩も「ナトリウム」として表記されるので注意が必要です。
スポーツドリンクの飲み過ぎによる体への負担
スポーツドリンクの飲み過ぎは、糖分の取り過ぎに繋がる事は分かりましたが、他に負担になる事はないのでしょうか?
人工甘味料
「体の事を考えてカロリーオフやゼロの物を選んでる」という方も多いですね?
通常の物と変わらない甘さでカロリーが控えめなんて嬉しいですよね。
しかし、この甘さは「人工甘味料」で出来ています。
何というか文字からして怪しく感じてしまうのは私だけでしょうか?
特に「スクラロース」という甘味料には注意が必要です。
なんと!砂糖の600倍の甘さを持っていて「有機塩素化合物」に分類されます。
少し摂取したからといって、すぐに影響がでる訳ではありませんが、添加物は体内に蓄積されるので、摂取し続けると副作用のリスクも出てきます。
急性糖尿病
スポーツドリンクには先出のように砂糖がたくさん含まれていて、水分・塩分・ミネラルなどが素早く取れる様に調整されていて、体に糖分も素早く吸収されます。
これにより糖も血中に急に吸収され、血糖値が上昇し急性糖尿病を引き起こす事があります。
この他にも、虫歯や肥満などに繋がるリスクも考えられます。
スポーツドリンクの上手な摂取方法は?
水よりも身体に吸収されやすく調整されているので水分補給には本当に最適なのですが、上手な摂取方法はあるのでしょうか?
①薄める
体内の水分は真水ではないので、スポーツドリンクでの補給が適しているのですが、糖分も多く取れてしまいます。
そして、この糖がネックになって吸収が悪くなり効果が半分になる事も。
ここでオススメしたい飲み方が「薄めて飲む」事で、体内の水分の濃度に近くなります。
ポカリスエットなら2倍、アクエリアスなら1.5倍が目安です。
ちなみにポカリスエットは浸透が良いのでスポーツ中の水分補給に、アクエリアスはアミノ酸が含まれているのでスポーツ後の水分補給に取り入れると疲労回復にも向いています。
粉タイプのスポーツドリンクも薄めて作る場合に活躍しそうですね。
②量と温度
水分補給に1番適したドリンクの温度を知っていますか?
暑いとキンキンに冷えた物を一気に行きたくなりますが、冷やし過ぎは胃の負担になります。
そして人間が1度に吸収できる水分量も決まっているので500mlの一気などはやめましょう。
吸収できる量は1回200ml前後と言われています。
これ以上の量は、お腹に残りタプタプになったり、尿として排出されてしまいます。
自動販売機のドリンクは5℃で冷やされていますが、これよりも高い10℃前後の温度の吸収率がいいそうです。
まとめ
スポーツドリンク1本にすごい量の砂糖が含まれている事がわかりました。
カロリーオフやゼロの物も完全に安全とは言えず、飲み過ぎる事で思わぬ病気に繋がる事もあります。
スポーツドリンクを摂取する際は、
- なるべく薄めて飲むこと
- がぶ飲みをせず、適切な量と温度で飲むこと
この2点を心がけてくださいね。