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舌足らずとはどんな意味?あなたが舌足らずかもしれない原因はこれ!

実家で家族が集まっている時のこと。姪っ子ちゃんがぺろっと舌を出したのを見て、父が「短いね。舌足らずだ。」といったら、弟に「それ違わない?」とツッコまれていました。

「舌足らず」の意味は、単に舌が短いことだと思っている人は少なくないですよね。でも、厳密に言えば違うんです。

ここで「舌足らず」の正しい意味、本当の「舌足らず」の原因が舌の短いことなのか、対処法をまとめます。

「舌足らず」の言葉の意味は?

何気なく使っている言葉「舌足らず」をあらためて辞書“大辞林”で調べると、

  1. 舌の動きが滑らかでなく、物言いがはっきりしないこと。また、そのさま。
  2. 言葉数が足りず、十分に言い尽くせていないこと。また、そのさま。

とあります。

1は、要は滑舌が悪いことで、どこにも舌が短いこととはありません。

2は、あまり一般的な使い方ではないような気がします。確かに「舌足らずな文章」「舌足らずな説明」とかいう表現をいたことはありますが、文学的な印象です。

ここでは、一般的な「舌足らず」の1の意味で考えます。

舌足らずの滑舌の悪さ、一番ありがちな原因と対処方法は?

一般的な滑舌の悪さは、「サ・タ・ラ・ナ行」などの舌を持ち上げて発音する音が、聞き取りづらい状態になることをいいます。

考えられる原因を、可能性が高い方からご紹介します。

原因:舌の力の弱さ

舌の筋肉が弱くなると、滑舌が悪くなってしまいます。この原因は高齢者だけだと思っている人もいるでしょう。意外と、そうでもないんです。舌の力を自分でチェックする方法があります。

セルフチェック方法—鏡を用意してください。

  1. 鏡を用意して、口を開けます。この時、鏡はまだ見ないように。
  2. 舌を前にまっすぐ前に、床と並行になるように伸ばしてみます。
  3. ここで、鏡で自分の舌を観察します。

舌をまっすぐ出していると思っているのに、横から見ると、舌の先が下がさがっているなら、舌の筋肉が弱くなっているのです。

対処方法:舌筋のトレーニング

カラダと同じように、舌も筋トレができます。しかも、何の道具もいらないし、自宅で椅子に座ったままでもできますよ。おすすめは、舌のトレーニングといえば紹介される、「あいうべ体操」です。

あいうべ体操

  1. 「あー」と大きく口を開きます。
  2. 「いー」と口を大きく横に広げます。
  3. 「うー」と口を強く前に突き出します。
  4. 「べー」と舌を突き出して下に伸ばします。

声を出しながら、思いっきりやるのが効果的です。このセットを1日30セット、毎日やるのがポイントなので、結構根性がいるかも?!

でも、あいうべ体操で顔の筋力を使うのを意識すると、しわの改善や小顔効果も期待できますよ!

舌筋のトレーニング方法には、他にもいろいろあります。口を閉じたままできるトレーニングもあります。是非、自分のライフスタイルに合ったものを探してみてください。

女優さん俳優さんも!もうひとつの舌足らずの原因は?

原因:「舌小帯短縮症」

「舌小帯」というのは、舌の裏の中央にある白くて細い筋のことです。この舌小帯が生まれつき短かったり、肥満によって分厚くなったりしていると、舌がなめらかに動かなく、舌足らずの原因となります。

そう、「舌足らず」は舌自体が短いのではなく、「舌小帯が短い」ということなのです!そんなところ、他人には見えないですよね。

対処方法:手術

基本的に、舌小帯短縮症は、軽・中度であれば滑舌のトレーニングで大丈夫だと言われています。

発声練習などは、あごに負担をかけてしまうこともあり、職業やライフスタイルによっては、軽・中度でも手術をする人も多いようです。

だから、女優さんや俳優さんで舌小帯短縮症の手術を受ける人がいるんですね。

また、重度の人には滑舌の悪さだけでなく、摂食・嚥下障害もあることもあります。そんな時には、お医者さんに相談しましょう。

「舌足らず」の原因は、このふたつだけではありません。舌の動かし方のクセや心理的な問題など、他にもあります。

まとめ

「舌足らず」の正しい意味からすると、むしろ舌の長い人のほうが悩みそうな気がしますね。

◆「舌足らず」の正確な意味とは、“滑舌が悪いこと”と“十分に言い尽くせていないこと”。

◆滑舌の悪い舌足らずは、主にふたつの原因がある。

  1. 舌の力が弱っている→舌筋のトレーニングは自宅で簡単にできる。
  2. 舌小帯短縮症→軽・中度は発声練習などのトレーニング、重度は手術

「舌足らず」でなくても、舌筋のトレーニングは発声、顔の美容にもいいので、男性にも女性にもおすすめです。いい声でプレゼンしたら、質までワンランク上がりそうです。女性は舌足らずがかわいい人もいるのも事実ですね。

カテゴリ: 雑学