鮮やかな花が描かれた大皿に、サーモン、まぐろ、たい、あまえび、ほたての刺身を並べたら、色とりどりでとっても綺麗!
たとえスーパーのお刺身コーナーで買って来た、今日の広告の品だったとしても、やっぱり日本人にとってお刺身は高級品ですよね。笑
でも、せっかく大皿にお刺身を盛り付けたのに、みんな用事ができてしまって食卓には私ひとりという緊急事態!
えっ、どうしよう!お刺身、生ものだけど、ひとりで全部は食べきれない!
せっかく奮発して買ったお刺身……生ものだからといって簡単にはあきらめられません!
近所のスーパーの「お肉の日」にお肉をまとめて買った時や、ごはんを多く炊きすぎてしまった時に冷凍しますが、水分が多い刺身を冷凍することなんてできるのでしょうか?
エビやあさりやイカは、冷凍パックになって売っていますが、刺身の冷凍パックなんて見たことないですよね。
そこで今回は、刺身の冷凍保存について、冷凍・解凍方法から活用術まで、くわしくご紹介していきます!
刺身を冷凍する前に
刺身は生ものだから、一分一秒でも早く冷凍しなければ!と思ったそこのあなた!ちょっと待ってください!
もしも買って来たその日に食べきることができないのなら、冷蔵庫のバーシャルルームで保存することができるんです!
マイナス3度は生鮮食品の鮮度を保つための適温と言われています。
バーシャルルームは、マイナス3度に設定された生鮮食品のための保存スペースです。
バーシャルルームに食品を入れると、僅かな氷が発生し、冷蔵よりも鮮度を保ちながら、冷凍することなく保存することが可能です。
バーシャルルームにお刺身を入れておけば、気温にもよりますが数日以内ならおいしく安全にお刺身を食べることができます。
なので、食べきれないときはまず、バーシャルルームで保存することを考えてみましょう。
あと、青魚はバーシャルルームでの保存はもちろん、冷凍もできないので気を付けてください!
青魚は「足が速い」魚です。鮮度が落ちるもの早いし、傷んでしまうのも早いです。
そのため、味などの質の面、食中毒などの安全面も考慮して、青魚の保存や冷凍は避けましょう。
刺身の冷凍するときの注意点
お刺身がたくさん残ってしまって、とても数日以内に食べきれない……けど捨ててしまうなんてもったいない!せっかくのお刺身を捨ててしまうくらいなら冷凍保存しましょう!
まずは、冷凍保存する時の注意点を確認しましょう。
冷凍できる刺身はブロック状のものに限ります!
パックに敷き詰められたツマの上に、一口サイズで盛り付けて販売しているものは冷凍できないので、気を付けてください。
もしも刺身を切ってしまっているのなら、とりあえずバーシャルルームに入れましょう。もしも食べきれなかったら、危険ですので捨てましょう。
刺身の冷凍保存方法
では、刺身の冷凍保存方法を解説します。
用意するのは、キッチンペーパー、ラップ、冷凍用のフリーザーパックの3つです。どれも、キッチンにそろってる身近なものではないでしょうか?百均でもお手軽に手に入りますよ。
まず、お刺身をキッチンペーパーでくるんで、軽く押さえて汁を吸収させます。
魚の切り口から出てくるこのドリップという汁は、痛みの原因になってしまうので、キッチンペーパーでしっかり吸収してくださいね!
水気がとれたらラップでしっかりと包みましょう。包み方があまいと、衛生上心配なのですが、きつく包みすぎてしまうと、刺身が潰れてしまいますので気を付けてください。
刺身をラップに包んだら、斜めにならないよう気を付けながらフリーザーパックに入れて、空気を丁寧に抜いてからしっかりジッパーを閉めましょう。
刺身を水平に入れないと、刺身の筋肉の筋が崩れてしまい質が落ちてしまいます。
パック内に空気が残ると、刺身が酸化しておいしさが落ちてしまいますので、できる限り空気を抜いてから閉めるようにしましょう。
冷凍庫に入れる時に、刺身をバットや金属トレイに乗せておくと、冷凍度が高くなるのでお勧めです。
この効果を最大限に利用するには、刺身を冷凍する前からトレイやバットを冷やしておく必要があります。刺身を冷凍するときに余裕があったら、トレイやバットを冷やしておきましょう!
あとは、冷凍庫に入れるだけ!
冷凍での賞味期限はだいたい一週間です。これ以上冷凍してしまうと、味や食感が落ちてしまいます。冷凍したお刺身は、早めに食べましょう!
解凍するときは電子レンジなどは使わず、フリザーパックのまま水に入れて解凍しましょう。フリザーパックが破れていたりしたときのことを考えて、ビニール袋に入れてから解凍するのもおすすめです!
冷蔵庫のチルドルームにまだ切っていないサーモンのお刺身があったので、さっそく冷凍してみました!
解凍したのは4日後でしたが、触感や生臭さなど、特に気になることもなく、おしょうゆとわさびをつけておいしくいただくことができましたよ~
まとめ
- 数日のうちに食べきるのなら、冷凍ではなくバーシャルルームがおすすめ!
- 青魚は質や安全面から、保存や冷凍には向いていません!気を付けましょう。
- 冷凍するときは、キッチンペーパーでドリップを吸収します。
- ラップでしっかりとくるんだら、フリーザーパックに入れて、空気を抜いて閉めます。
- 冷凍効果を高めるために、冷やした金属製のトレイやバットに乗せるといいです!
いかがでしたか?冷凍保存は難しいと思われがちな刺身ですが、ちゃんとした方法でなら冷凍することが可能なんです!
あなたも、もしも刺身が食べきれないときは、冷凍保存しておいしく食べましょう!