出産は、一生で何度とない大切なビッグイベント。自分が本当に親になって、赤ちゃんを育てられるのかしら?と不安いっぱいですよね。
ましてや、それが海外出産なら、尚更わからないことだらけ!
「病院ではどう過ごすの?」、「生まれた時の手続きは?」「費用はいくらかかるの?」などなど、赤ちゃんに会える喜びよりも、不安がいっぱいになりすぎてしまうかもしれませんね。
私も夫の海外赴任で二人の子供をアメリカで産みました。初めはわからないことばかりで本当に不安だったのを思い出します。
そこで、少しでもお役に立てるように、経験を踏まえて、海外出産について書いてみます。
海外出産は、知識があれば不安も軽減できるのではないでしょうか?
海外で出産するということ
海外で出産するケースってどんな時でしょうか?
私のように、夫の海外赴任で子供を産むことになったり、妊婦の時、旅行中に急に産気づいたり。また、最近では、わざと海外で出産するケースも出てきているようですね。
海外で出産するということはどういうことか考えてみました。
我が家の場合は、2人ともアメリカで生まれています。
出生地主義のアメリカでは、生まれたというだけで、2人ともアメリカ国籍を持て、アメリカのパスポートを持てるのはもちろん、将来アメリカの大学に行くことになった時でも、ビザを取る必要がなかったり、アメリカ国民としての値段で留学生より安く勉強できたりします。就職するのにもビザは必要なく日本と同じように自由に働くことができます。
つまり、海外で出産すると、その国で何らかのメリットが得られるという事なのですね。我が子に選択できるチャンスを与えたいと思っている親御さんにとっては、又とない機会だと言えるでしょう。
最近芸能人が海外に行って出産する。。。という人が増えているのも、きっとそのメリットを考えてのことなのではないでしょうか?
ただ、これは、生まれた国にいる場合で、もし、自国の日本で我が子が生活するのであれば、それほどメリットはないのかもしれませんね。
海外出産する時にかかる費用
海外出産にかかる費用はいくらくらいでしょうか?これを知っておくのは実はとても大事なことです。
というのは、日本と違い、アメリカでの出産はバカ高いからです。日本円に換算してざっと100万円から200万くらいすると言われています。
良い病院になればより高く、入院せず出産の日に退院すれば100万円もしないで安くなるようですよ。
私が一人目の子を産んだ時、同じ日に子供を産んだアメリカ人お母さんは、その日のうちに退院して行ったので驚いたことがあります。
保険も高額のアメリカでは、保険に入っていない人も大勢いて、入ってない現地の人は、体調が大丈夫なら、子供を産んだその日のうちに退院。。。なんてことも多いのです。
本当に、びっくりしましたが。。。(笑)
そんなに高額なら、海外で出産なんてできない。。。と思ってしまいますが、私のように夫の赴任で出産した場合、多くの会社が出産費用の付いている現地の保険をつけてくれているので、自腹を切るのは少額で済むことも多いです。
しかも、日本の健康保険に加入していれば、海外の病院でも産科医療保障制度に加入していない医療機関等と同じ額の出産育児一時金も受け取れる仕組みになっています。
なので、一概に「アメリカの出産は高いからどうしよう。。。」と不安がらずに、まずは、自分がどんな立場で出産するのかを考え、適用される保険の種類なども見ておく必要があるでしょうね。
海外で出産する時の注意点
また、海外で産む事になった場合、どんな事に注意しておけばいいのでしょうか?日本とは、環境も言葉も違い、ドキドキですよね。
私の場合、妊娠8ヶ月、全く無知でアメリカに行ってしまい、本当に苦労しました。
その苦労を元に、アメリカで出産する場合の注意点をいくつか挙げてみますね。
*赤ちゃんの小児科の先生を決めておく。
赤ちゃんを取り上げてくれる産婦人科の先生は、小児科の先生と連携をとり、赤ちゃんが生まれた時すぐに、赤ちゃんを診察してくれるようにしておいてくれましたよ。
*名前を決めておく。
日本では14日以内に名前を届け出ればいいのですが、アメリカの大抵の場合、産後、病院を退院するまでに病院に出生証明書(Birth Certificate)と社会保障番号(Social Security Number)の書類を提出するんです。これでアメリカ国籍取得作業は完了なのですが、名前が決まっていないと提出できないですね。
*入院日数が少ないので、事前に退院後の準備をしておく
日本では、産後1週間くらい入院するのは当たり前。でも、アメリカでは、子供を産んでから1日か2日しか入院できません(帝王切開の時は、プラス1日くらいあるようです)。
退院してからどうするか、お母様に手伝いに来てもらうなど、手はずをとっておくのが良いでしょう。
*アメリカの薬の名前をいくつか覚えておく
出産後、日本と違いアメリカでは、すぐに立って歩かせたり、シャワーを浴びせたりさせられます。それもそのはず、2日後には退院が迫っているのですから、それに向けて動けるようにしておかなくてはならないんですね。
でも、そうすると慣れないお産で頭が痛くなったり、お腹が痛くなったり。。。そんな時のために、痛め止めなど薬の名前を知っていると便利です。看護婦さんにいうとすぐに持って来てもらえますよ。
*必要な英語文を紙に書いておく
日本人は英語文は書けるけど、喋れないとか聞けない。。。って話をよく聞きます。
そんな時、ある程度前もって病院での状況を想定し、必要な事を紙に書いてもっていると、何かあった時に、先生や看護婦さんに伝えられて安心ですね。
*自分の食べたいものを少し入院にもっていく
海外でも日本と同じように病院食は出ます。ただ、日本の産後のように栄養に気をつけてあるか。。。というとそれは疑問です。私の場合、朝はシリアルと牛乳。昼はサンドイッチで、夜はパスタでした。
海外に住んでいても結構自分で和食を作ったりしていたので、この病院食はとても悲しく、夫に外でお菓子やアイスなど、私の好きなものを買って来てもらって病室で食べたのを覚えています。
いくつか注意点を書きましたが、ご自分でも不安になる心配点をあげ、解決策を見つけておけば、心配もだんだん減って来ると思いますよ。
まとめ
- 海外出産は、知識があれば、不安も軽減できる
- 出産費用は高いが、自分の加入している保険でカバーされることもあるから要チェック
- 海外で生まれると、国籍などお金では買えないものがもらえることがある
- 自分で心配な点をあげ、解決策を見つけておこう
アメリカでの出産は不安はたくさんあると思いますが、LDR完備(陣痛Labor, 分娩Delivey, 回復Recoveryの頭文字)の部屋が多いので、陣痛から、分娩、回復まで動かずに1つの部屋で済ませるという楽な部分もありますよ〜。
また、日本文化とは旦那さんの意識も違うことから、日本人でも立会い出産する方が多いようです。
まずは、海外出産が決まったら、不安を取り除く準備をすることが、赤ちゃんを迎える大きな1歩になるでしょうね。是非、頑張ってください!