地元の老舗のお豆腐屋のおじさんは、いつもおからをサービスでたくさんくれました。だから我が家の食卓には、いつも季節の野菜が入ったおからの煮物が並んでいました。
そんな子供時代を過ごしたからか、私は今でもおからが大好きで、おから煮をたくさん作ってタッパーに入れて常備したりすることも。
おから好きな私は、ちょっと体重が増えたのでダイエットしよう!と「おからダイエット」に挑戦してみることにしました。
大好きなおからだから続けられるはず!と思ったんです。笑
おから煮以外にも、おからを使ったナゲットやハンバーグ、クッキーやドーナッツのおやつまで、おからレパートリーもどんどん増えていきます。
しかしおからダイエットをスタートすると、お腹が痛くなったり、便秘をしたり……
おからを主食と言わんばかりに摂取し始めてから、頻繁に腹痛と便秘が起こるようになったのですが、どうして日本が誇るスーパーフード「おから」でこんなことが起こるのでしょうか?
そこで今回は、おからのとりすぎによる症状について解説していきます。
そもそも、おからって何?どうしてスーパーフードなの?
おからは大豆からできています。
お豆腐や厚揚げ、油揚げやがんもなどを作るときにすりつぶした大豆を加熱するのですが、この過程でおからと豆乳が作られます。
お豆腐屋さんの残り物?
いいえ、違います!
日本人が豆乳を摂取するようになったのは戦後だそうですが、おからは古くから様々な調理方法や味付けで食べられてきたんです!
私たち日本人がおからを食べてきたのには、きっと理由があるはずですよね。
おからには食物繊維がたくさん含まれています。
なんと、100g中11.5g!ごぼうの食物繊維の約2倍です!
しかもおからの食物繊維は「セルロース」という水に溶けない食物繊維で、腸の蠕動運動を促進して便秘の解消に効果があります。
腸の残留物を体外に排出するので、大腸がんの予防にもなります。
大豆由来のカルシウムは、茹で大豆の4割も!
炭水化物も豊富で、オリゴ糖も含まれてて、腸内の善玉菌のえさとなってくれます。
栄養満点ですし、たっぷりの食物繊維で満腹感が高いのでダイエットにも!
日本のスーパーフードが再び注目されています。
おからの食べ過ぎで腹痛や便秘になる原因は?
おからの食物繊維「セルロース」は、腸の蠕動運動を促して便秘の解消に効果がある一方、水に溶けないタイプの食物繊維のため、過剰に摂取すると腹痛を起こしたり、便秘になってしまったりするんです!
不溶性食物繊維のせいで、便が固くなってしまうんです!
腸内でどんどん水分が吸収されて、便秘になってしまいます……
おからは摂取量と摂取方法を気を付ければだいじょうぶ!
え?じゃあ、おからは食べない方がいいの?
なんて思った人もいるかもしれません。
そんなことはありません!
もちろん、あまりにも腹痛や便秘を繰り返すようならおからの摂取そのものを控えるべきですが、摂取量と摂取方法を気を付ければ、おからはやっぱりスーパーフードなんです!
おからの一日の摂取目安量は、約50グラム!
おからの煮物を一人前作ろうと思ったら、ちょうど50グラムくらい必要……という量ですね。
おからを意識的に多く摂取している時は、水を多く飲むようにすることも効果的です。
それから、大豆はもちろん、にんじんやごぼう、玄米など、繊維が荒い食物を食べる時は、便を柔らかくする水溶性の食物繊維を一緒にとるようにしましょう。
水溶性の食物繊維は、海藻類やネバネバ系のものに多く含まれています。
おからの摂取量を見直してみると、なんと私は1日に120グラムものおからを体内に収めていたことがわかりました……
さっそく1日の摂取量を50グラム前後にして、オクラや長芋がメインの副菜を一品作ってみたり、食事の前後に水を多めに飲んでみたりしておから対策をしてみると、腹痛や便秘は起きませんでしたし、おからの健康効果がしっかりと感じられるようになりました!
まとめ
- おからは食物繊維が豊富!便秘解消、大腸がん予防に効果があります!
- カルシウムもたっぷり、オリゴ糖も含まれていて、腸内の善玉菌のえさになってくれます。 栄養満点で満腹感も高いので、ダイエットに効果的!
- おからの食物繊維「セルロース」は腸の蠕動運動を促進する反面、腹痛・便秘の原因に!
- おからの摂取量は1日50グラム前後!
- 多めに水を飲むことと、海藻類やネバネバ系の食材と一緒に食べるなど工夫しましょう!
いかがでしたか?
おからはたくさん摂取しすぎてしまうと腹痛や便秘の原因にもなってしまいますが、摂取量や摂取方法を気を付ければ、健康にも美容にもうれしいスーパーフードです!
あなたも食べすぎに気を付けて、おからで健康的な美しさを手に入れましょう!