栄養満点のにんにく料理。
にんにくは、疲労回復、冷え性改善、コレステロールを下げる作用、血行を良くしたり、脳梗塞、心筋梗塞、動脈硬化の予防まであると言われる優れものの食べ物なのです。
でも、にんにくのあの独特の香りに誘われ、体にいいからとついつい食べ過ぎてしまいませんか?
私はスペイン料理やイタリア料理が大好きで、特に刻んだにんにくのたっぷり乗った海老のアヒージョや、ガーリックトースト、にんにくを使ったパスタなど、いつも食べ過ぎてしまいます。
後から、口臭が気になってしまったり、なんとなく「胃が重いな〜」と、反省することもしばしば。
にんにくを食べ過ぎた時の対処法、そして美味しくにんにくを食べれる量などをご紹介します。
にんにくを食べ過ぎるとどうなるの?
にんにくを食べすぎると一番気になるのが、臭いではないでしょうか?
食べているその時は、美味しいと感じるその臭いも、一度体に入ると嫌な臭いとして口や体から出てきてしまい、人と接するのにとても気を使ってしまうものですよね。
それ以外にも刺激の強いにんにくを食べすぎると胃が荒れてしまいムカムカして吐き気がしたり、お腹が緩んで腹痛や下痢の原因になったりもしますよね。なんと、熱が出てしまうこともあるんです。
このような不調の原因は、にんにくの「アリシン」という成分のせいなのです。
「アリシン」には抗菌作用や殺菌作用があり、新陳代謝を高め疲労回復効果がある成分ではあるのですが、それを取りすぎることで殺菌効果が多くなり腸の中のバランスを崩してしまうために体調不良が起こると言われています。
特に、火を通す前の生のにんにくの方が症状が重くなるケースが多いので注意が必要ですね。
やはりにんにくの食べ過ぎには十分気を付けなくてはいけないなと思ってしまいますね。
にんにくを食べ過ぎてしまった時の対処法
でも、ついついにんにくの美味しさに負けて食べ過ぎてしまった時はどうしたら良いでしょうか?
また、前もって予防できる方法はあるのでしょうか?
それぞれの対処法をあげてみました。
口臭がする時
牛乳、りんごジュース、緑茶、コーヒーなど、脱臭効果のあるものを飲みましょう。
特にリンゴジュースはにんにくを食べたすぐに、そして翌日のためには牛乳が効果的です。(牛乳はできればにんにくを食べる前に飲んでおくと効果が上がります)
歯や舌を磨いたり、ランニングなどをして代謝を上げてにんにくの成分を早く外に出すのも一つの対処法です。
胃が荒れてムカムカする時
まず、胃もたれを起こさないように、空きっ腹ににんにくをたくさん食べないようにすることが大切です。
にんにくを食べる時は、他のものも一緒に食べるようにしましょう。
もし、食べ過ぎてしまったら、ヨーグルトなどの乳製品をとり、にんにくのせいでバランスの壊れた腸の中の善玉菌を取り戻しましょう。
さほどにんにくを食べ過ぎていないのに胃がムカムカする時は、にんにくのアレルギーかもしれません。
一度病院で調べてもらう事をお勧めします。
腹痛になった時
胃もたれの時と同様にヨーグルトなどの乳製品を食べて善玉菌を取りましょう。
腸内の細菌のバランスを整えるのであれば、チーズなどと一緒ににんにくを取るようにすると腹痛を避けられることになるでしょう。
納豆やキムチなどの発酵食品も良いでしょう。
下痢になった時
腸の働きが低くなった時に下痢を起こすので、やはり乳製品で善玉菌を摂取する必要があるでしょう。
ただし、すでに下痢状態のところに、冷たい乳製品をとると、さらなる下痢を引き起こしてしまうこともあるので注意が必要ですね。
熱が出た時
熱が出るのは稀ではあるのですが、にんにくの食べ過ぎによる肝機能の障害で熱が出てしまうこともあります。
発熱がひどい時は、病院でみてもらうことをお勧めします。
1日に食べて良いにんにくの量の目安は?
食べ過ぎてしまった時の対処法がわかったとはいえ、できればその前に食べ過ぎないようにしたいものですね。
1日にどのくらいのにんにくを食べてもいいのでしょうか?
生のにんにくならだいたい1片です。加熱したものは、生より少し多く3片くらいまで食べても良いとされています。子供はこの半分を目安にすると良いでしょう。
意外と少ないと思われた方も多いのではないでしょうか?
1日に食べていい量など、正しい知識が頭にあるだけで、食べ過ぎ予防になるというもの。
ぜひ、にんにくを食べる時に思い出してみてくださいね。
まとめ
- にんにくの食べ過ぎは、口臭、胃もたれ、腹痛など体調不良のものになる。
- にんにくを食べ過ぎた時は、体調不良の症状に合わせて的確に対処する。
- 1日のにんにくの量の目安は生1片、加熱後なら3片。食べ過ぎない様に注意しよう。
美味しいにんにく料理を食べて体調が悪くなっては元も子もないですね。
是非、美味しくにんにく料理を食べれるように食べ過ぎには注意をしてくださいね。