外国語を勉強中の人、スペイン語、イタリア語、ロシア語、たまにインドネシア語やフランス語など、巻き舌の発音が苦手だとちょっとだけ不利になってしまうことがありますよね。
ナレーターや声優などの声の職業を目指す人や声楽を勉強している人も、巻き舌にチャレンジしている人がいるはずです。
巻き舌って、デキないことに悩んでいる人が意外と多いのです!
実は、スペイン語やイタリア語を母国語にする人でもデキない人もいるらしい。
「じゃー、デキなくっても仕方がないか…」とあきらめるのは簡単ですが、「いやいや、やってやろうじゃないか!」という負けず嫌いなみなさん、是非巻き舌のやり方のコツをつかむ魔法の言葉で克服しましょう!
巻き舌とは?絶対できない人もいる?
巻き舌は、「タングトリル」と言われていて、巻き舌で出る音そのものは「歯茎ふるえ音」と呼ばれています。一部の外国語では発音に欠かせない音ですし、巻き舌ができるようになると、すべての発音が明瞭になると言われています。
舌の端を歯茎の近くで震えさせる、この巻き舌の音の出し方ですが、今の日本語では使わない発音方法です。“今の”というのは、江戸時代の江戸っこあたりは巻き舌のこの発音を使っていたと思われるからです。
巻き舌は、やってみてすぐにできる人もいれば、そうでない人もいます。そして、様々な練習法でできるようになる人もいれば、一向にできない人もいます。
先天的に極端に舌が短いとか下の筋肉が弱いなどで、生まれつき巻き舌ができない人もいるとの説もありますが、これはかなりレアなケースと言えそうですよ。
練習次第で巻き舌はできるようになるけど、できるようになるまでにかなり時間がかかるので、途中で心が折れてしまう…というのが、だいたいのケースのようです。
実際に時間がかかる巻き舌の習得
実は、私も学生時代に第二か国語でスペイン語を勉強していました。
はじめは巻き舌ができなく、その時はあまり深く考えないで、舌がプルプルできればいいんだよなーと考えて、自分なりに舌を巻く練習を、ずーーーっと「ル」いうことと自分なりの舌の動かし方でしました。
暇な時には、常にこの「ル」の練習をしていたような記憶があるのですが、4か月くらい経った時、ある瞬間突然、「わっ! できた!!」という巻き舌成功体験をしました。その瞬間は、本当に突然やってきたのを覚えています。
その時の練習は、全くの自己流だったのですが、あとでわかったのは、世間で言われている巻き舌のコツをつかむ練習とほぼ同じことをしていました。
巻き舌のコツが感じられる魔法の方法
私の超自己流の練習法ではなく、一般的な巻き舌のやり方のコツをつかむ練習も同じ言葉や音を繰り返し発音するものが多いです。
まずは、効果的だろうけど、ちょっとツッコミたくなる練習方法です。
①「さっぽろらーめんとろろいも」と言いつづける。
この中途半端な単語感がたまりませんが、巻き舌のコツを考えると、実はよくできた言葉なのかも。でも…この練習をしているのは、人には見られたくないですよね。
②おもいっきり息を出しながら「る!」と言いつづける。
おもいっきりというところがミソなんだと思うのですが、こんなに息を連続して吐き続けると、苦しくなりそう。途中で心が折れそうです。
③上をみながら大声で「るるるる…」と言いつづける。
上を見ながらだと不自然なので、いつでもどこでもとはいかないかも知れません。巻き舌のやり方から言うと、上を見ると自然に舌の付け根が上がるので、そこはコツをつかむ早道な気がしないでもありません。
では、いい巻き舌の練習法はなに? という話になるのですが、言語学者が編み出した巻き舌練習方がおすすめです。実際に、これで巻き舌ができるようになった! という人も多いようですよ。
- プル、プラ、プル、プラ…と何度も繰り返す
- トゥル、トゥラ、トゥル、トゥラ…を繰り返す
- アラ、オロ、アラ、オロ…同様に繰り返す
- アrができるようになればもう少し!
- アr、アrr、アrrr…とだんだん長くしていく
この程度なら声のトーンさえ気をつければ、いつでもどこでも練習できると思いませんか?
きっと、アrまでは数か月で行きつけると思うのですが、アrrrrrrrrrrと言えるようになるまで、また数か月の道のりがあるかも知れません。
ちなみに、学生時代にはせっかくできるようになった巻き舌でしたが、しばらくスペイン語なんて忘れていた私は、今は巻き舌ができなくなっています。
巻き舌をできるようになる練習の継続も必要だけど、いつまでもできるようにしておくには、巻き舌を使う継続も必要なようです。
まとめ
巻き舌なんて誰がやりたいのと思う人もいますが、同じようにデキないことに悩んでいる人もいます。練習の継続が大切ですよ。
まとめると…
- 巻き舌は、「タングトリル」。歯茎ふるえ音といいます。
- 先天的に巻き舌ができないのはレアなケース。大切なのは、練習を続けること!
練習法には…
- 「さっぽろらーめんとろろいも」と言いつづける。
- おもいっきり息を出しながら「る!」と言いつづける。
- 上をみながら大声で「るるるる…」と言いつづける。
などがありますが…
一番のオススメは、言語学者提唱のこの方法!
- プル、プラ、プル、プラ…と何度も繰り返す
- トゥル、トゥラ、トゥル、トゥラ…を繰り返す
- アラ、オロ、アラ、オロ…同様に繰り返す
- アrができるようになればもう少し!
- アr、アrr、アrrr…とだんだん長くしていく
それでも、実践的に使えるようになるには、数か月単位で時間がかかります。
練習あるのみ。がんばりましょう!!
実際には、巻き舌のできないスペイン人もイタリア人も生きているわけなので、巻き舌ができないことは大した問題ではないかも知れませんが、デキるとかっこいいですよね。