久しぶりに家族で焼肉に行ってきました。いつも焼肉にいくと気になることがあります。
我が家では、食事の時にレバーが出ることがないのです。
だって、料理する私が苦手だから。
しかし、我が家の男性陣は、実はレバーが好きで焼肉では大量注文します。
それはいいのですが、レバーは栄養が豊富なだけに食べ過ぎには注意しないといけないのでは?と思うのですが…。なんでも食べ過ぎはいけないですし。
毎回、家族焼肉の時には気になっているので、ちょっと調べてみよう!
今回はレバーの食べ過ぎによる影響を紹介します。
目次
レバーに含まれる栄養
貧血対策や健康志向の人には、意識をして鶏レバーや豚レバーなどを食べる人も多いはずです。そういう人たちがレバー摂取で期待している栄養は…
- 鉄分
- タンパク質
- 葉酸
- 銅
- ビタミンA、B6、B12、C
あたりではないでしょうか?
たしかに貧血対策では鉄分以外にも取るべき栄養が多く、それらがバランスよく含まれているのがレバーというわけですね。
しかし、ここで注目したいのがレバーの中のビタミンA。一般的な食材よりも、レバーのビタミンA含有量は突出しています。
たとえば、「鶏レバー」「豚レバー」は、ビタミンAが多いと言われる他の食材:うなぎやホタルイカの8~10倍ものビタミンAを含んでいます。
※レバーの中でも、「牛レバー」「フォアグラ」は、「鶏レバー」「豚レバー」の1/10ほどのビタミンAなので、ここでは除外して考えます。
レバーに含まれるビタミンAの特徴
鶏・豚レバーのビタミンAは「脂溶性ビタミン」であるところが、注意が必要なのです。
「脂溶性」とは、体内では体脂肪に溶けて長い時間、体内にとどまることを意味します。他のビタミンは水溶性が多く、余分に摂取した分はどんどん体外に排出されます。
もし、毎日鶏や豚レバーを食べたとしたら、その日食べた量のビタミンAだけでなく、すでに蓄積されたビタミンAも加わるので、かなりの量が体内にあることになります。
レバーの食べ過ぎによる症状は?
ビタミンAの過剰摂取の症状には、「急性」もあります。吐き気・めまい・下痢・皮膚のはげ落ちなど。
どんな食材でも食べ過ぎれば似た症状は考えられますが、なんせ鶏・豚レバーのビタミンAの量はかなりのものなので、怖いですよね。
健康や貧血で毎日レバーを食べている人には、「慢性」の症状が心配です。脳圧亢進(こうし)からの頭痛や脱毛、食欲不振、筋肉・関節痛があります。
妊婦さんと中年男性は特にレバー食べ過ぎに注意を!
妊婦さんでも、初期や後期の人は注意しましょう。
蓄積された脂溶性ビタミンAは赤ちゃんにも影響します。視聴覚の異常や奇形の危険性が高まります。
男性にとっては、鶏・豚レバーで脱毛の危険にさらされるのは恐ろしいですよね。
それに加えて、レバーはプリン体のかたまりでもあるので、痛風への近道にもなりかねません。
鶏・豚レバーの1日摂取量の目安は?
ビタミンAの成人男性推奨摂取量は850μgRAE、成人女性は650μgRAEですが、男女ともに上限量は2700μgです。
上限を毎日とり続けると危険ですが、たまになら問題ないと言えます。なので、1回の摂取量に敏感になるよりも、レバーを食べる頻度を気にするべきです。
ちなみに、鶏・豚レバーの焼き鳥1本30gでも、1日の推奨摂取量を超えてしまうのです。
鉄分を摂れるレバー以外の食材はある?
貧血予防にレバーを食べているのに、そんなに気にしながら食べないといけないのは面倒! という人もいるでしょう。そういう人には鉄分が比較的多めで、レバーほどビタミンAが多くない食材をおすすめします。
ざっくり言えば、赤身のお肉、赤身の魚、卵、納豆、豆腐を意識して、毎食に取りこむと鉄分豊富な食事になります。
サブのおかずに、ヒジキ、小松菜、水菜、ほうれん草やモロヘイヤなど緑葉野菜がおすすめです。さらに、鉄分強化した低脂肪牛乳やサプリメントも取り入れやすいかも知れませんね。
まとめ
なんでも1種類の食材の食べ過ぎはいけないのはわかっていましたが、まさか鶏・豚レバーにこんな注意すべきことがあったとは…。
まとめると…
- 鶏・豚レバーは、鉄分、タンパク質、葉酸などが豊富で栄養満点な食材
- しかし、注目すべきは突出したビタミンAの含有量
- 鶏・豚レバーのビタミンAは、脂溶性で体内に蓄積されるので過剰摂取になりやすい
- ビタミンA過剰摂取には、急性は吐き気・めまい・下痢・皮膚のはげ落ちなど、慢性は頭痛や脱毛、食欲不振、筋肉・関節痛の症状がある
- 特に、妊婦さんは胎児の奇形や視聴覚障害の可能性、中年男性は脱毛、痛風に注意
- 体内蓄積を考え、1回の摂取量よりレバーを食べる頻度に注意
我が家の男性陣にも注意してもらわないといけないかと思いましたが、たまにの焼肉だからと大目に見てあげて大丈夫そうです。安心しました。