ぶどうの王様とも言われる巨峰、いつも食べるときに、皮を剥くのが面倒だなと思うんですが…これって皮ありで食べてもOKなんでしょうか。
農薬がかかっていたらあんまり直接食べるのは体にもよくないのかな、と思ったこと、ありませんか?
皮をめくったときに美味しい中の実まで捨ててしまうのはなんだかもったい気がする!
ということで、今回は巨峰の皮を食べてよいのかどうかをハッキリさせましょう。
心配な農薬の健康被害や、皮に含まれている栄養価、皮ごと美味しく食べられるコツなどを紹介します!
巨峰の皮、農薬は大丈夫?
野菜や果物の表面にはたくさん農薬がかかっている可能性が高いから、と皮をむいて食べる人も多いのではないでしょうか。
そんな人に朗報です。
巨峰の皮の農薬は心配しなくて大丈夫なんです。
普通、野菜などに実がなってからも農薬を与える場合が多いと思いますが、巨峰は違います。
巨峰も含め、一般的にぶどうは皮ができる前しか農薬は使っていません。また、実ができてからは実に袋をかぶせて、農薬や害虫から守っています。なので、農薬の心配は要りません。
ちなみに…
巨峰などのぶどうの皮に白っぽい点々がついているのを見たこと、ありませんか?あれは農薬ではありません。ぶどうの水分蒸発を防ぐための「ブルーム」という成分が出てきているだけなのです。
巨峰の皮は食べられる!むしろ栄養価が高い
巨峰の皮のあの紫色は、ポリフェノールの一種、アントシアニンからできています。
アントシアニンを摂るとどんな嬉しい効果があるか、ここでまとめてみました。
思っている以上に、体にいい効果だらけなので、健康志向の人こそ、積極的に皮まで食べてほしいですね。
・抗酸化作用
活性酸素を除去してくれるので、抗酸化作用が発揮されます。
・病気予防にも
活性酸素を取り除いてくれることで、様々な病気の予防にもなります。
・美肌効果も
よく美容液などにも含まれているコラーゲン。肌のみずみずしさを保ってくれるコラーゲンも含んでいるので、美肌効果もあるんです。たしかに、あの巨峰の食感はコラーゲンのぷるぷる感があり、いかにも肌に良さそうです。
・視覚への影響も
視覚情報を脳に伝える為のロドプシンの合成を促進してくれます。
ここまでの話をまとめてみると、巨峰の皮に含まれているアントシアニンは、活性酸素を除去してくれるので、抗酸化作用や病気予防にもなるし、コラーゲンからくる美肌効果も発揮してくれる、うれしい成分なんですね。
皮が食べられることもわかったので、皮丸ごとこれからは食べていきたいですね。
巨峰の皮ごと食べられるレシピ
巨峰のアントシアニン効果をギュギュっとつめた簡単レシピをご紹介します。
★栄養たっぷり!巨峰(ぶどう)ジャム
<用意するもの>
- 巨峰一房
- 砂糖大さじ2
- レモン汁1/2
- 鍋
<作り方>
- 巨峰一房と砂糖大さじ2、レモン汁1/2を用意
- 巨峰を一粒ずつ1/4にカットする
- タネをとる(タネありの場合のみ)
- タネをとった巨峰をお鍋に入れて、砂糖を加えて煮込むこと20分程度(中火にかけ、水分が十分出たら弱火にして時々混ぜながら20分煮詰める)
- 最後にレモン汁をかけて、1〜2分加熱する
最後のレモン汁を入れるのがポイント。ちょっと入れるだけで、巨峰の甘みを引きたたせてくれます。
たくさん作って冷蔵庫に作り置きしておけば、朝のプレーンヨーグルトに混ぜて食べたり、ジャムとして使ったり、はたまたカクテルに浮かべたりと用途いろいろ。
お家にある砂糖とレモン汁だけで簡単に作れてしまうので、ぜひ試してみてくださいね。
巨峰の美味しい食べ方
最後に、せっかくなので巨峰の美味しい食べ方をご紹介しますね。
- 4〜6度に冷やして
- 軸に近いところが美味しい!
食べる前に、4℃~6℃くらいに冷やして食べると、よりいっそう美味しさがまします。
巨峰の粒は、太陽をたくさん浴びた粒ほど甘みが多いとされています。なので、房の軸(よく日が当たる場所)に近い粒ほど甘みがあります。
食べ方を工夫して食べるのもぜひ試してみてくださいね。
まとめ
- 巨峰は皮ごと食べても大丈夫!実ができてからは袋をかぶせるので、農薬がかかる心配はなし。
- 巨峰にはアントシアニンが入っているので、抗酸化作用や病気予防、美肌効果もあります。栄養価まんてん。
- ジャムを作り置きしておけばアレンジ自由自在!
- 巨峰は4〜6度に冷やしてから食べると美味しい!
ということで、次からは巨峰を買ったらぜひ皮ごと食べてみてくださいね。
農薬の心配もないですし、お肌すべすべ、健康にいいこと間違いなしです!