「人徳だね。」と言われれば、なんとなく褒められてる!とは思うものの、「人徳だね~。」と、なんだか意味深に言う人もいますよね。
本当のところ、「人徳」ってちゃんと理解していないかもしれません、私。
この間、Aちゃんが言ったのは、意味深な人徳のほうだった気がするんだけど…人徳だね~って言われた人は、私的にはいい人だと思うんですが…。私が考えすぎたのかしら?
というわけで今回は、人徳という言葉の意味についてまとめます。
人徳の読みと意味、使い方は?
「人徳」は、「じんとく」とも「にんとく」とも読める言葉です。
まれに、「仁徳」とは間違って書いてあることもあります。「仁徳」は、また違う言葉です。
「人徳」の意味を辞書で調べると、
その人の身についている徳
と出てきます。
これって、なんか雑な説明じゃないですか?「徳」がはっきりわからないから、「人徳」の意味がぼやけて辞書を引いているんですけど…。
仕方がないので、「徳」の意味も調べてみました。「徳」は、品性やめぐみ、恩恵や神のご加護なんかのことだそう。
要は、なんだかラッキーな人とか人に好かれるとか、慕われるような人のことですね。
「人徳者」ともいうし、「人徳がある」「人徳がない」という表現が一番使われるのではないでしょうか。
「人徳」と「人望」の違いは?
似たような言葉に「人望」があります。ひょっとして、同じ意味?と思ったのですが、人望は「ある」「ない」でも表現するけど、「集める」ともいうんですよね。人徳は集めるとは言わない。
そう、「人望」は“他人から寄せられる信頼・崇拝・期待の念”のこと。
人徳は、イメージとしては降ってくるものみたいな感じなのに対して、人望は積極的に自分から集めることもできる、つまり他人から評価っていうことですね。
人徳がある人って、どんな人?
徳が品性など、絶対これが正しいというものがないところがわかりにくいのですが、「人徳のある人」といえば、どんな人のイメージですか?
私が思う「人徳のある人」とは…
■いつも笑顔で明るい人
なんと言っても、これでしょう。人徳のある人には、人が集まっている感じがしませんか?「あの人と一緒にいると楽しい」とか、「あの人がいると、場が明るくなるんだよね」っていう人は、人徳があると思います。
以前一緒に働いていた先輩に、すごい忙しい時やかなり辛い局面の時に、かならず「大丈夫!」と笑顔で声を掛けてくれる人がいました。こういう人も、人徳がある人ですね。
■いつも相手のことを先に考える人
人徳のある人は、常に自分ではなく、相手のことを先に考えられる人でもあります。こういう人は、一緒に働いても居るだけでも安心できますよね。そうやって、どんどん徳を積むのを、自然とやってしまっているんだろうな。
■いつも前向きな人
人徳のある人は、いつもなにに対しても前向きな人だからこそ、笑顔でいられるのかも知れません。なにかをする時でも、前向きな気持ちなら真面目に取り組めるし、何かを始めるのもそう苦にならないでしょう。こういう考え方や行動パターンは、周りの人から信頼されますよね。
■実はいつも冷静な人
いつも笑顔なので見落としがちですが、人徳のある人はかなり冷静な人も多い気がします。前向きながら、客観的にものごとを見ている。だから、ダメなものはダメとはっきり断ることもできるんです。しかも、断り方も、相手のことを考えて言葉を選ぶので、単刀直入にダメではなく上手く断ります。何でも肯定する人は、信用できませんよね。
意味深な「人徳だね~」は、ちょっと意地悪な意味を込めて「あの人っていつもラッキーだよね」ってことかも知れません。でも、それは日ごろの行いで徳を積んでるからなんですよね。日ごろの行いは大切です。
まとめ
「人徳」をあらためて考えると、人徳がある人になりたい!と思いますが、とても長い道のりな気がする…。
まとめると…
- 「人徳」は、「じんとく」と読み、“その人の身についている徳”のことで、徳とは、品性やめぐみ、神のご加護のこと。
- 似ている言葉「人望」は、他人からの評価のことで、「人徳」とは意味合いが違う。
- 「人徳のある人」は、いつも明るく笑顔の人、いつも相手のことを先に考える人、いつも前向きな人、実はいつも冷静な人など。
人徳のある人は、人間関係にも悩まないし、仕事もできるイメージです。少しずつ徳を積みながら、たまにはお神社で神様にお願いしてみたいして。経営者の人って、定期的にお神社に行っている人が多いんですよね。徳を積んでるんですね。