年末年始やお盆など、実家への帰省は、楽しみですよね。
久しぶりの家族団らん、地元の友達との再会など、リラックスできる時間が待ち遠しい。
でも、そんな楽しみが苦痛になっている人もいます。
両親には会いたいけど帰省したくない、したくても帰省できない理由…「実家が汚い」。
今回は、この難問にどう対処していくべきか考えてみましょう!
「実家が汚い」問題で悩んでいる人は多い
安心してください。実はこの問題、悩んでいる人が非常に多いんです。
つい先日、「帰省時期直前の話題」として私も朝の情報番組で見たばかりです。
その時の盛り上がりと言ったら、かなりのものでしたよ。
自分の家ならば掃除すればいいだけの話ですが、実家は家族といえども住んでいるのは自分ではなく両親または義両親。
住んでいる本人たちは汚いことを気にしていないし、義両親ともなればなおさらですが、汚いとはかなり言いにくいし、そもそも気にしていない人に言っても、なかなか理解してもらえない。
そして、勝手に掃除していいものか…迷ってしまうのも当然です。
実家が汚いままではいけない理由
とはいえ、まだまだ元気な両親には、これからも元気でいてほしい。
「実家が汚い」から帰省の足が遠のいて、顔を見る機会が減ってしまうのはお互い寂しいものです。
まずは、両親にちゃんと現状を説明して、「実家が汚い」ままではいけない理由を理解してもらいませんか?
理由1:安全性
高齢者が住んでいる家で、足の踏み場にも困るほどモノが散乱していたり、積み上げられているモノが突然崩れてきてぶつかったりすれば、室内での転倒の危険があります。
高齢者が転倒で救急搬送されるケースが多いのは、みなさんもご存じですよね?
そのうちの室内での転倒が原因なのは、6割にものぼります。
安全のためにも、片付けは必要なのです。
理由2: 健康面
乳幼児がいるお母さんは、掃除の時、ハウスダストに注意しながら掃除してますよね?
その理由は、ダニ・カビ・繊維・毛髪などの細かな塵がカラダに良くないのを知っているからです。
ひどくなるとアレルギー反応が起こり、喘息や皮膚のトラブルに至る可能性も。
これは、体力が低下してきている高齢者にも同じことが言えます。
健康のためにも、片付けは必要です。
「実家が汚い」ままではいけないのは、あなたにとっての帰省したくない理由です。
感情ではなく、住んでいる両親にとってどんなに「いけないこと」なのか、その理由=解決すべき対象をはっきりさせないと、「片付け・掃除」という行動につなげるのは難しいんです。
理由を伝える難しさ
汚い現状とこのままではいけない理由を 両親に伝えるのは、なかなか難しいですよね。
親にとって、子供はいつまでも子供。両親には、親としてのプライドがあります。
そのプライドをなるべく傷つけないように伝えたいですね。
第三者の言葉として伝えるのはどうでしょう?「ニュースで見たんだけど…」とか、「近所の方にこういうことがあってね…こうしたらよかったって言ってたよ。」とか、具体的に見聞きした言葉として伝えると、リアルな感じがしていいかも知れません。
また、「雑誌で年末の大掃除の仕方の特集があって、こうやると簡単にキレイになるんだって!」とか、「テレビで見たんだけど、○○さんがこういう掃除便利グッズがいいって言ってたよ。使ってみようよ。」と言ってみると、他人の言葉として受け止めやすくなりますよ。
そして、帰省したいのに足が遠のくあなたの気持ちも添えましょう。
両親に「実家が汚い」問題について話すのが初めてであれば、少しずつ片付け・掃除をしてくれるかも知れませんよ。
実家は一緒に片づけ・掃除するのがベター
好きではないことをひとりで始めるのは、なかなか腰があがらないものですよね?
みなさんもそうじゃないですか?
でも、誰かと一緒だったら、動き出しやすいものです。
また、誰でも自分の領域に他人が踏み込んでくるのは、気分がいいものではありません。
片付けや掃除も同じ。
この際、少しずつでも一緒に片づけ・掃除をするのはどうでしょう?
その時は、あなたの「完璧」を求めないこと=自分の価値観を押し付けないこと。
あなたの「キレイ」と他人の「キレイ」には、多かれ少なかれ差があるものですよ。
まとめ
- 描写(Describe):汚い状況と汚いままでいけない理由
- 説明(Express,Explain):主観的に両親が心配な気持ちと帰省したくない気持ち
- 提案(Suggest,Specify):少しでもいいから、片付け・掃除をしてほしい
- 選択(Choose,Consequence):YESの場合は、帰省前に片づけ・掃除をしておいてもらう。NOの場合は、帰省した時に一緒に片づけ・掃除をする。
実はこの4つのステップは、コミュニケーション方法の中の「DESC方」といい、一番伝えにくい要望などを伝えるときの手法です。
これがわかれば、感情的にならずに、「掃除して!」という命令みたいなお願いにもなりませんよ。
無理なく片付け・掃除に手がつけられるはずです。帰省が楽しみになるといいですね。