X

いくらの食べ過ぎ=痛風は嘘だった?誤解されがちの真実を教えます

月に数回は親族3家族で近くの回転寿司屋さんにいくのが、我が家のお約束です。

北海道発のそのお店では、「こぼれいくら」というメニューがあり、名前通りいくらがじゃんじゃんこぼれてるてんこ盛りです。

軍艦におさまっているいくらよりも、こぼれているいくらのほうが多いのでは?というほどの盛り具合。

いくらを食べたいのもありますが、このビジュアルに惹かれて、毎回誰かがオーダーする我が家では人気メニューです。

今回は、珍しく父がこぼれいくらをオーダーしました。いくら大好きの父が嬉しそうに食べていると、弟が「それ、痛風になりそうだよね~。」と。

確かに、いくらには「痛風になる」っていうイメージありますよね。

でもね、あなたがオーダーした、その「たらこ軍艦」の方がよっぽど危険なのだよ、弟よ…

と思ったけど、楽しい食事中なので、その場では事実を伝えませんでした。

なので、ここで「いくらの食べ過ぎ」に関する誤解されがちな真実を教えます。

いくらに含まれるプリン体は本当に多いのか

「いくらを食べ過ぎると痛風になる」と言われている原因は、一般的には「いくらにはプリン体が多いから」とされているからでしょう。

本当に他の食べ物に比べて、いくらにはプリン体が多いのでしょうか?

プリン体は、ひとつの細胞核に1単位含まれています。なので、細胞を持つ生物であれば、細胞の数だけプリン体を持っているのです。

例えば、100gのいくらの粒の数を考えてみてください。そして、それに比べて、100gあたりのたらこの粒の数はどうでしょうか?

実は、いくらはプリン体の含有量が少ない食品なのです。

プリン体が極めて多い食品、極めて少ない食品

プリン体の摂取制限は、1日400mgまでとある学会で発表されています。

いくらも含めて、一般的な食品にはプリン体って、どのくらい入っているか気になりますよね。

100gあたりの数値を、極端に多いものと少ないもので比較してみます。

 

■プリン体が極めて多い食品

煮干し(746.1mg)、鰹節(493.3mg)、干し椎茸(379.5mg)、鶏レバー(312.2mg)、マイワシの干物(305.7mg)、イサキ白子(305.5mg)

煮干しや鰹節、白子にしても、一度に食べる量はそう多くないですよね。でも、レバーや干物は、好きな人は注意したほうがいいのかも知れませんね。しかも、お酒のおつまみに向いている食品なのも、組み合わせを考えると気になります。

 

■プリン体が極めて少ない食品

魚ソーセージ(22.6mg)、スジコ(15.7mg)、いくら(3.7mg)、チーズ(5.7mg)

なんといっても注目は「いくら」で、しかも数値が他の食品と比べてかなり低いのがわかります。思った以上に少ないですよね。

いくらの食べ過ぎにはやっぱり注意も必要?

実はいくらには、プリン体よりも気になることがあります。

それは塩分と生であること。

最近のいくらは、あっさり薄味のものも多いですが、味付けによっては塩分が強いものもあるのをお忘れなく。

塩分の摂り過ぎは体の代謝を鈍らせるので、体内に毒素をため込んでしまいます。それが痛風にも良くないこと。

いくらに関しては、プリン体を気にするよりも、塩分を気にしないといけません。

また、魚卵アレルギーを持っている人もいます、魚卵の中でも、生のいくらが一番アレルギーを引き起こしやすいと言われています。

特に、小さなお子さまは注意してあげましょう。体重が10kgくらいにお子さまにとっての10gのいくらと、体重60kgの大人にとっての10gのいくらは、全く意味が違ってきます。

一般的には、4歳くらいから少しずついくらを食べ始めるのが、魚卵アレルギーを避ける方法だと言われていますよ。

ひどいアレルギー反応が出た時には、例えば発疹や嘔吐の症状がでたら、その際には病院にいきましょう。

適量のいくらなら、栄養素豊富でカロリーも低い

いくらには、ビタミン、その中でもB群、DHAやEDA、葉酸など、意外と多くの栄養素を含んでいます。老化防止、鮭を超える血液サラサラ効果もあります。

また、いくらそのものは、100gあたり272kcalと低カロリーです。

食べ過ぎには注意しながら、おいしいいくらを楽しみましょう!

まとめ

いかがでしたか?なんでも同じものを大量に食べるのは、よくないんですね。

いくらも適量を楽しみましょう。

まとめると…

  • いくら=プリン体が多いから、食べ過ぎ注意といわれるが、実はいくらのプリン体は少ない
  • プリン体の摂取制限は、1日400mgまでといわれ、いくらのプリン体は100gにいくら3.7mg
  • しかし、塩分と生であるので、いくらの食べ過ぎには注意
  • 特に小さなお子さまには、魚卵アレルギーの危険も
  • 適量のいくらは、栄養素が豊富だし低カロリー

やっぱり、こぼれいくらはやめられません! 適量を心がけて…いくらは一皿で我慢します。

カテゴリ: 食関連