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生け花を長持ちさせるために知っておきたいちょっとした工夫9選

お花は好きですか?

私は、好きです、大好きです!いつも周りに、お花や観葉植物を欠かさないようにしています。

庭はもちろん、お部屋の中にお花やグリーンがあると心がふっと安らいだり、心が豊かになって幸せな気分になりませんか?

実は、私、好きが高じて、今、お花に関わるお仕事をさせてもらっています。

そんな私が、仕事で知り得た「たったひと手間で生けたお花が長持ちする方法」を、みなさんにお伝えしたいと思います。

生け花を長持ちさせるひと手間①:切り口を工夫しよう

切り戻し

お花を買ってきたら、そのまま花瓶に水を入れて、ポンと生けてませんか?

実はお花はそれでは長持ちしません。

買ってきたお花の茎の先を切ってあげましょう(これを切り戻しというんです)。

私はいつも切った後、茎の先を手で触ります。今までカサカサしていた茎の先が、しっとりみずみずしい切り口に変わり、お花が「ありがとう」って言っているように聞こえます。

まず、お花を買ったら、切り戻ししてから生けましょう。

水の中で切る(水切り)

次に、もし、できるなら、水の中で「切り戻し」してみましょう。

この方法は「水切り」と言って、生け花などの華道で一般的な花の水揚げの方法です。

ボールやバケツに水を入れ、その中にお花の茎の部分をつけてそこで切りましょう。

水の中で切ることで、切り口から空気が入らなくなり、いっそお花が水を吸って長持ちするんですよ。

斜めに切る

そして、どうせ切るなら、切り口を斜めに切ってみましょう。

これは、水を吸収するお花の茎の表面積を増やすという作用があり、とっても有効的です。

お花を切る時にこの方法を知っているのと知らないのでは、お花の持ちが全然違っちゃうというほど。

私は、お花を切る時は、必ず斜めに切りますよ!

切り口を焼く

そして、もし、もう一手間かけて、より長持ちさせたい。。。という方には、切り口を焼くことをお勧めします。切り口を焼くことで、バクテリアの繁殖を防ぎ、水の吸収をよくします。

方法は、お花の根元をバーナーで1〜2センチ、黒く炭化するまで焼き、すぐに水につけるだけ。

バラなどに有効で、私も、もうダメかと思っていたお花を何度も元気に生き返させることができた方法です。

生け花を長持ちさせるひと手間②:必要ないものを取ろう

枯れたお花、余分な葉、蕾をとる

買ってきたお花は、ビニールや紙に包まれていると思います。包みを取ってみると萎れている葉っぱや、枯れたお花があることも。。。

そんな時は、真っ先に取ってしまいましょう。手で優しく取るもよし、ハサミを使って切るもよし。

又、水に生けた時に、お花や蕾が沢山ありすぎる部分や葉っぱが混雑していて見栄えの悪い時がありませんか?

私は、そんな時、思い切って、お花や蕾を切ってしまいます。

お花、蕾、葉っぱがありすぎると、余計に栄養が必要になり水分が足りなってしまうんですね。

言い遅れましたが、水に浸った葉っぱも取って下さいね。葉っぱが浸っていると、バクテリアが水の中で増え、腐る原因になります。それでは、お花が長持ちしませんよね。

花粉をとる

余分な物を取るのと同じではありますが、生けた後、数日してお花が咲いた時に、余分な花粉は取ってしまいましょう。

花粉は、地植えのお花が、受粉するために大切なもの。家の中に飾る切り花には必要ありません。

私が特に、百合などのお花を生けた時は、そっとティッシュで取ってしまいます。百合の花粉は服などにつくと色が取れなくなるので、一石二鳥と言えますね。

生け花を長持ちさせるひと手間③:水を工夫する!

水を入れ変える

基本中の基本ですが、水をできるだけ変えてみましょう。

お花が入った水は1日でバクテリアがいっぱい。透き通っていた水もすぐに濁ってしまいます。

できれば毎日、変えられたらいいですね。

たったお水を入れ替え清潔にするだけで、1週間はお花の持ちが違うんですよ。

漂白剤や10円玉を入れる

この方法は、漂白剤の成分や10円玉の銅の成分がバクテリアの繁殖を抑えてくれると言われています。

ご家庭にあるもので、簡単にバクテリアの繁殖が防げるなら、ちょっと水の中に入れてみるのもいいですよね。

私は、毎日水を変えるのを心がけていますが、「今週は忙しそう。。。」と思ったら、そっと10円玉を入れますよ。

延命剤を入れる

花束を買うと、粉が入った小さな袋がビニールについていることはありませんか?

それはお花の延命剤と言って、水中のバクテリアの繁殖を防いだり、栄養分を補ったり、花や葉っぱの乾燥を防ぐ薬が入っていると言われています。

もし、花束についていたら、水の中に溶かし入れてみましょう。お花を生ける時は、私もいつも延命剤をいれます。水の濁りが遅くなり、お花も生き生きしている様な気がします。

まとめ

せっかく生けたお花を長持ちさせたかったら、買ってきたままのお花にしておくのでなく・・

①切り口を工夫する

  • 切り戻し
  • 水切り
  • 斜め切り
  • 焼く必要ないものをとる

②必要のないものを取る

  • 枯れた花、余分な葉や蕾をとる
  • 花粉をとる

③水を工夫する

  • 水を入れ変える
  • 漂白剤や10円玉を入れる
  • 延命剤を入れる

ちょっとしたひと手間で、買ってきたお花の持ちは1週間も2週間も違います。

是非、部屋を華やかにしてくれる素敵なお花に、愛情を持ってひと手間をかけてあげてください。お花は絶対、ほほ笑み返してくれますよ。

是非、お花のある豊かな生活をしてみてくださいね。

カテゴリ: 暮らしの小技