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うちの電気ケトルなんか臭い…!ニオイの正体と家庭でできる改善策

日本の茶の間に、急須や湯のみと一緒に必ず置いてあったポットも、今日では電気ポットにその座をとって代わられてきているのではないでしょうか?

コンパクトな見た目も都会のマンションによく似合いますし、スイッチを押すだけですぐにお湯を沸かすことができます。最近では、より見た目にも特化したおしゃれなケトルや、材質や機能にこだわったものも登場しているそう。

電気ポットで保温したお湯を使うよりも、沸かしたての熱いお湯をいつでも手軽に使えるほうがいいですよね。

もちろん私も、電気ケトル、使ってます!

モーニングコーヒーは欠かせませんし、持ち歩く水筒には、温かい紅茶やほうじ茶、ジャスミンティー、プーアール茶をいれますし、夜にはノンカフェインのカモミールティーを飲みながら読書をします。

寒がりなので、夏も温かい飲み物が必需品。

電気ケトルには一年三百六十五日、お世話になっている……のですが。

 

うちの電気ケトル、なんか臭いんですけど?

 

水をいれるためにふたを開けた瞬間……臭いんです。

原因は?臭っているけど、体に悪影響は?と不安にもなります。

あなたも電気ケトルの臭いに悩んでいませんか?

原因、安全面から、対策、改善方法までをご紹介します。

電気ケトルの臭いの原因その1:水垢

電気ケトルの臭いの原因、考えられる1つ目は「水垢」です。

清潔な水で沸騰させるのに、どうして水垢なんて……と思いますよね。

しかしこの水垢、従来の電気ポットにも比較的発生しやすいものでした。

水にはカルシウムやマグネシウムなどのミネラル類が含まれています。これが電気ケトル内に付着し、蓄積されたものが水垢です。

この水垢を放置してしまうと、雑菌が繁殖し、それにより臭いが生じてしまうのです。

この水垢汚れは、人体に悪い影響を与えることはありません。

しかし、お湯そのものの臭いになってしまいます。

電気ケトルの臭いの原因その2:プラスチック

電気ケトルの臭いの原因・その2――それはプラスチックです!

え?プラスチック?と思った方も多いのではないでしょうか?

実は電気ケトルの内壁に、プラスチックが使われていることがあるんです。

お湯を沸かして熱が加えられることによってプラスチックが溶け出します。そしてプラスチックが溶けることにより、プラスチックに使用されていた添加剤が溶け出し、臭いが発生するのです!

衝撃的ですね……安全面が気になりますが、ご安心ください。

電気ケトルなど、キッチン家電に使用される類いのプラスチックには、熱によって発生する有毒なダイオキシンなどは含まれていないので、体に大きな害は及ぼさないとのことです。

電気ケトルの臭い、1番初めに、1番安全な酢で改善!

家庭に1本はある、お酢。

まずはお酢を使った1番安全な方法で、電気ケトルの臭いを改善しましょう!

 

では、お酢と、それから大さじの軽量スプーン、またはカップをご用意ください。

電気ケトルの4分の1から少しオーバーするあたりまで水(水道水でかまいません)を入れ、酢をおおさじ3~4杯入れます。

そして、スイッチを入れて、一度沸騰させます。

沸騰が終わったら、電気ケトルを上下に振りましょう。

(注ぎ口、またはフタからお湯がもれないよう、じゅうぶんに気をつけてください。

全体的に揺り動かすだけでもだいじょうぶです。

くれぐれも、火傷に気をつけてくださいね)。

その後はお湯を捨て、水洗いをしたら終了です。

お酢でだめなら、クエン酸で臭いを改善!

さっそくお酢を使って洗浄――うちの電気ケトル、まだ臭い……!

ショックを受けた方もいらっしゃるかもしれません。

そんなにがっかりしないでください。まだ、方法はあります。

2つ目の方法、それはクエン酸です!

クエン酸は、スーパーでも販売されています。

 

まず、電気ケトルに水を満杯に入れます。

そこにクエン酸を大さじ2杯溶かしいれ、スイッチを押して沸騰させます。

お湯が沸いてから、1時間ほど放置します。

その後、中のお湯を捨て、水ですすぎ洗いをして完了です。

もうひとつの改善方法、それは昔ながらの重曹!

クエン酸と同じように、重曹もスーパーで売っています。

注意する点は、クエン酸を使った改善方法よりも、時間がかかるということです。

では、さっそく重曹を使った、電気ケトルの臭いの改善方法をご紹介します。

 

まず、電気ケトルに満杯まで水を入れます。

そこに重曹15グラムを入れ、よくかき混ぜて溶かします。

重曹がしっかり溶けたところで、電気ケトルを沸かします。

その後は、電気ケトルのフタを開けて、半日(12時間を目安に)放置します。

半日後、お湯を捨て、水でしっかりすすぎ洗いします。

それでも臭いがとれない!それはプラスチックが原因かも!

お酢、クエン酸、重曹――どれを試しても、うちの電気ケトルはまだ臭い!

それは初めにご紹介した、電機ケトルの臭いの原因、二つ目の「プラスチック」によるものかもしれません。

プラスチックが熱によって溶けて発生する臭いが原因の場合、電気ケトルに使われている素材そのものに起因するため、具体的な対策方法がありません。

本来ならば、使い続けることによって、緩和されていくのです。

日常的に電気ケトルを使っていただき、それでも臭いが気になるようでしたら、もしかしたら新しいものを購入した方がいいかもしれません。

ステンレス製の電気ケトルなら、あまり臭いを気にせず使えるのでおすすめです。

まとめ

  1. 電気ケトルの臭いの原因は2つ:「水垢」と「プラスチック」。
  2. 水垢の原因は水に含まれるミネラルが蓄積され菌が繁殖したため!人体に悪影響はありません。
  3. 電気ケトルの内壁に使用されているプラスチックが、温められることによって溶け添加物が溶け出してしまったため!それほど人体に影響はありません。
  4. まずはお酢を使った1番安全な改善方法に挑戦!(熱湯にじゅうぶん気をつけてください!)
  5. お酢で臭いが改善されないのなら、クエン酸洗浄を。
  6. 半日かけて、じっくり重曹洗浄の手段も。
  7. 4~6をためしても、全然電気ケトルの臭いが改善されないのなら……
  8. 3のプラスチックが原因かもしれません。 (※改善方法がありません)

ご家庭にあるもの、スーパーで簡単に手に入るものを使った改善方法をご紹介しました。

我が家の3年目の電気ケトルは、クエン酸洗浄でずいぶん臭いが改善されました!

洗浄を始める前に、よくよく内壁を見てみたら、水垢らしく白いものが付着しているのも確認できました……

年季が入ってきましたが、我が家の電気ケトルには、もうちょっとがんばってもらおうと思います。笑

どの洗浄方法も、くれぐれも熱湯の取り扱いにだけは気をつけてくださいね。

カテゴリ: 日用品