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食べてすぐ寝るのは体に悪い?食事直後の睡眠5つのリスク

「食べてすぐ寝ると牛になる」という言葉、聞いたことがありませんか?

食事のあとにすぐゴロリと横になる、行儀の悪さを注意する言葉です。

食べてすぐ横になるのは確かに行儀が悪いかもしれませんが、健康にも良くないのは知っていますか?

 

食事の後は、どうしても眠たくなるもの。

でもこの記事を読んだら、食べてすぐ寝ることはやめようと思うかもしれませんよ。

「食べてすぐ寝ると牛になる」は本当だった!?

私は逆流性食道炎で何度か病院にかかったことがあります。

そのときに何度も言われたのが、「食事をしたすぐ後に横にならないでください」ということでした。

 

逆流性食道炎とは、胃液や消化中の食べ物が食道に逆流し、炎症を引き起こすというもの。

胸焼けや喉の痛みなど、いろいろな症状の原因になります。

 

正常な状態であれば弁の役割をする部位が、逆流を食い止めてくれるのですが…

姿勢や加齢など何らかの理由によって弁の機能が弱まってしまうと、逆流性食道炎を起こしやすくなります。

弁が弱まっている状態で食べた後すぐに横になると、胃の中のものが逆流しやすくなるということですね。

 

「食べた後すぐ寝ると牛になる」というのは、この逆流性食道炎が関係しているような気がしませんか?

牛は、一度胃の中に入れた食べ物をもう一度口に戻して噛みなおすという「反芻」を行います。

「食べてすぐゴロゴロすると、牛のように食べ物が戻ってきちゃうよ」という意味だと思うのは、考えすぎでしょうか?

食後の睡眠は脳卒中のリスク大!

食べた後すぐ寝てしまうと、脳卒中のリスクも高まるようです。

この場合の「寝る」は「横になる」ではなく、「眠る」の意味になります。

 

食後は消化を促すため、血液は消化器に集まっています。

このため、大脳に流れる血液の量は減っている状態です。

この状態で眠ってしまうと、脳は血液不足に陥ってしまうのだとか。

血液不足になれば当然、脳はダメージを受けます。

食べた後にすぐ寝ることが習慣づいてしまうと脳へのダメージが重なり、脳卒中などのリスクが高まるというわけです。

十分な血液が送られず脳が疲れてしまうので、認知力が低くなるなどの可能性も。

 

なんだか、怖いですね。

夕食後、お腹いっぱいになってそのまま熟睡…

気持ち良さそうですが、なるべくやめておきましょう。

「食べてすぐ寝ると豚になる」の真実

 

ここからは、ダイエットや美肌などに関係する話です。

 

牛ではなく、「食べてすぐ寝ると豚になる」なんて言ったりしませんか?

ずばり、「食べてすぐ寝ると太る」という意味ですね。

 

実はこれ、いろいろな意見があるようです。

「食べてすぐ横になるのはダイエット効果がある」なんていう意見もあります。

キーワードは、「寝る」という言葉。

「横になる」と「眠る」で、まったく違う意見になるのです。

 

食べた後に横になって体を休めることは、消化を促すのでOK。

ですが「眠ってしまう」のはNGです。

 

食後には血液が消化器に集まり、消化活動が活発になります。

体は、エネルギーを取り込んでいる状態。

それなのに眠ってしまっては、そのエネルギーを消費することができません。

体内で作り出されるブドウ糖も、消費されずに体内に溜め込まれます。

さらに、消化の途中で眠ってしまうと、脂肪分はそのまま中性脂肪として体に蓄積。

 

食事直後の睡眠は、太りやすい体を作ってしまうのです。

食べてすぐの睡眠は低クオリティ

食べた後の睡眠は、睡眠の質にも影響してきます。

 

食事後は体の血液が消化器に集まることは、すでにご存知のとおり。

脳に流れる血液が少なくなるので、この状態で眠っても脳がしっかり休むことができません。

結果、睡眠が浅くなったり寝つきが悪くなったり、睡眠の質が低下してしまうのです。

 

それに、食べたすぐ後の睡眠時は、消化活動の真っ最中。

眠っていても体が上手に休めず、体の疲れも取れません。

 

食後すぐの睡眠は、脳も体も癒してはくれないということです。

食べた後の睡眠は美肌の大敵!

さらに!女性は特に気をつけてください!

なんと食事直後の睡眠は、美肌の大敵なのです!

 

普段私たちは睡眠中に、「成長ホルモン」という物質を分泌しています。

別名「若返りホルモン」とも呼ばれるこのホルモン、美肌には欠かせません。

 

このホルモンは、日中にダメージを受けたお肌を修復したり、お肌のターンオーバーを促したりする役割があります。

お肌の弾力や保湿力に大きく関わっている、とても大切なホルモンです。

 

食後すぐの睡眠は、質が悪いのはわかりましたね。

質の悪い睡眠では、この成長ホルモンを十分に作り出すことは出来ません。

 

食べてすぐ寝るということを繰り返していると、お肌が荒れてきてしまうかもしれませんよ。

まとめ

・食べてすぐ寝るのは逆流性食道炎の原因に

・脳卒中のリスクも高くなる

・食事すぐの睡眠は太りやすい

・睡眠の質を低下させる

・美肌にも悪影響

 

食べてすぐ寝ることはことわざ通り、あまり良くないようですね。

たまになら、問題はないかもしれません。

ですが、食べてすぐ寝ることが習慣になってしまわないように心がけたいものですね。

カテゴリ: 雑学