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小学校で子供が嘔吐した!どうしたらいい?【保存版】

ある日学校から連絡が・・・。

なんと自分の子供が学校で嘔吐してしまったらしい・・・!

すぐに保健室で休んでいる子供を迎えに行くあなた。

この後子供にどのような対処をするべきでしょうか?

嘔吐の様々な原因から注意することまで、気になること教えます!

嘔吐の原因

子供の嘔吐には様々な要因があります。

①感染症による嘔吐
細菌やウイルスに感染することよって起こる嘔吐。
下痢も伴うことも多い感染性胃腸炎がそれにあたります。
また、この病気にはウイルス性と細菌性に分かれていて、
ウイルス性で有名なのが「ロタウイルス」と「ノロウイルス」です。

ロタもノロも冬に流行することが多く、ノロウイルスに至っては感染する可能性が高いので、
学校で吐いた場合は集団感染を防ぐために徹底的な消毒が必要です。
もしかしたら掃除の対処が足りていない場合も考えられるので、
吐いた場所を塩素系の消毒剤でしっかり消毒したか、対処した先生に確認しましょう。
細菌性の胃腸炎の場合は腹痛の他に発熱などの症状がある場合もあります。
下痢に至っては「粘度があり血液が混じっている」ことも特徴の一つです。


②心因性による嘔吐

嘔吐の原因となるものが見つからず、心理社会的なストレスによって起こる嘔吐。
極度の緊張や不安などによって症状が出てきます。
本人はストレスを自覚していない場合もあります。
また、特定の場所や時間に嘔吐したらその記憶が刻まれ、
その場所に行ったり時間になったら条件反射のように嘔吐してしまう場合もあります。


③自家中毒症による嘔吐

自家中毒症とは、普段元気な子供が急に嘔吐し、
また元気になるというのを繰り返す「周期性嘔吐症」とも言われる病気です。
明日の遠足などの行事イベントなどで興奮したり、
発表会の前で緊張したり、風邪の引き始め、チョコレートなどの刺激食品の摂取など、
ほんの些細なストレスがかかった際に発症します。(心因性嘔吐と似ていますが少し違います)

原因は過剰に生成された『ケトン体』。
子供は体のブドウ糖をエネルギーに変換する機能が大人に比べてまだ未発達のため、
ストレスがかかることによりその回路が上手く機能せず、脂肪を燃やすことでエネルギーに変換するようになります。
脂肪が燃えると『ケトン体』が生成され、これが身体に蓄積されると吐き気・腹痛・頭痛を起し、
脳の嘔吐中枢を刺激して嘔吐を繰り返すようになってしまいます。
「周期性嘔吐症」の他に「ケトン血性嘔吐症」とも呼ばれています。


④頭に原因がある嘔吐

頭に異常があり直接嘔吐中枢を刺激して嘔吐するパターン。
脳炎や髄膜炎にかかった場合は、発熱・頭痛も伴います。
脳腫瘍が原因の嘔吐は吐き気を催すことなく急に吐くことが特徴で、
しかも初期だとなんとなく頭が痛いなと思う程度なので原因の発見が遅れる可能性もあります。
頭痛もある嘔吐・何かしらのきっかけで頭を打った後に嘔吐した場合は、すぐに病院に連れていきましょう。


⑤異物摂取による嘔吐

言わずもがな、食べてはいけない物を口にしてしまった場合。
洗剤・薬品・化粧品など、異物を口にして吐いた場合はすぐに医療機関へ。

嘔吐した場合の対応

子供が嘔吐してしまったら、どのような対処をすればいいのでしょうか。

①嘔吐の他に症状がないか確認する。
●発熱はないか
●頭痛はないか
●腹痛はないか
●腹部が不自然に膨らんでいないか
●耳に痛みはないか
嘔吐の他にこのような症状がある場合、または嘔吐を繰り返す場合はすぐに医療機関を受診しましょう。
特に見当たらず嘔吐を繰り返す様子もなければ、家で安静にして様子をみてみましょう。

②少しずつ水分を補給する
嘔吐で心配になるのは「脱水症状」。
急に大量の水分を与えると胃が刺激されてさらに吐き出してしまうので、出来るだけ少しずつ補給するように心がけましょう。
吐いた後30分程時間を空けて、「お茶」や「イオン飲料水」などを与えるといいでしょう。
経過が良ければ、少しずつ量を増やします。

③嘔吐物の適切な処理
嘔吐の原因によっては感染症の恐れがあるので、
嘔吐物の処理には塩素系の消毒剤を使用して徹底的に消毒してください。

④子供の心理面のサポート
子供はなぜ吐いてしまうのか分からず、
不安になったり悲しくなったり、嘔吐することにより精神的に不安定になりがちです。
優しく声をかけてあげたり、時には優しく抱いてあげるなどして、
子供の不安な気持ちを少しでも緩和できるようにサポートしてあげてください。

まとめ

学校で子供が嘔吐なんて、よほどのことがあったんじゃないかと心配になってしまいますよね。
特に原因もなく心因性による嘔吐の場合は、
なぜそのような極限状態になってしまったのか、子供の話をしっかり聞く必要があります。
子供にとっては「学校で吐いた」というだけでかなりショックな体験なので、
状態によっては先生に事情を説明してしばらく学校をお休みさせるのもひとつの手でしょう。
嘔吐の症状は後処理も大変ですが、
少しでもお子さんの精神が落ち着くように、優しく寄り添ってあげてくださいね。

カテゴリ: 学校