私は、タイに8年住んでいます。
もし「タイで危険な場所はある?」と誰かに聞かれたら、「危険になるかならないかは自分次第」と答えるでしょう。
旅行に来る人も移住する人も、タイで安全に過ごしてほしい。
タイを「危険な場所」にしないためのアドバイス、参考にしてください。
人のいない場所
車の運転で、「かもしれない運転」というのがあるのを知っていますか?
角から人が飛び出してくるかもしれない、ともしもの状況を警戒しながら運転することです。
暗い路地や夜の住宅街など、ひと気のない場所では私の脳も「かもしれない」にシフト。
「もしも横から怪しい人が出てきたらどうするべきか」
「後ろからカバンをひったくられない為にはどうしたらいいか」
常に警戒しながら、目的地を目指してまっすぐに歩きます。
ひっそりとしていかにも危険という場所は、普通の旅行で行くことはないですよね。
ですがもしもそのような場所に踏み入った場合には、早足で通り抜けてください。
バックもしっかりと体に引き寄せ、助けを求められる場所を目で探しつつ、きょろきょろせずに歩きましょう。
人の多い混雑した場所
人が適度にいる場所は、人の目があるので安心します。
でも人が多すぎると、かえって危険な場所になる場合も。
人ごみで混雑した場所では、スリに遭う危険があります。
リュックなどを背負っている場合は、特に気をつけましょう。
ショルダーバッグも、体の前に持ってくるようにして手を添えておきます。
お財布やスマホをジーンズの後ろポケットに入れておく、なんてこともNGです。
財布などの貴重品は、内ポケットや鞄の奥に入れておきましょう。
歓楽街の多いタイでは、抱きつきスリや親日家を装った詐欺にも注意。
馴れ馴れしく話しかけてくる人がいたら、軽くあしらって相手にしないようにしてください。
夜中のタクシーの車内
これはもう、警戒度100%。
というより、こんな危険な場所に足を踏み入れないようにするのがベストです。
女性が夜中にタクシーに一人で乗るなんて、もってのほか。
そう、タイではタクシーのトラブルは日常茶飯事。
ぼったくりくらいで済めばいいですが、取り返しのつかないことになっては大変。
最近ではUBERなど、安心して使えるタクシーサービスもあります。
そのおかげで私も、遅くまで遊んでUBERで帰るということができるようになりました。
ですが、流しのタクシーには絶対に乗りません!
夜にタクシーを使う場合は、信用できるタクシーサービスのアプリを利用することをお勧めします。
男の人も、例外ではありませんよ。
酔ってホテルに帰る場合には、十分注意してくださいね。
交通に関係する全ての場所
危険の種類は違いますが、タイでは道路の上はどこも危険。
道路を横断するにしても、タクシーに乗るにしても、バスに乗るにしても、です。
タイ人に「交通安全」という概念は、あまりないような気がします。
タイには、バイクタクシーやロットゥーと呼ばれる乗り合いバンがあります。
便利な反面、運転が荒く事故が多いことでも有名です。
スピードの出しすぎで衝突したり、居眠り運転で事故を起こすこともしょっちゅう。
交通面での危険度は、電車>バス>タクシー>乗り合いバン>バイクタクシーでしょうか。
私は可能な限り、電車と徒歩で目的地へ向かいます。
ですが、歩道を歩いていても安心できません。
進行方向や後方から、バイクが歩道を走ってくることも。
とは言っても、歩道を歩かなくては生活できないし、移動には車を使うこともあります。
ただ、道路には常に危険が潜んでいるということは、常に頭に入れておいてください。
危険な目に遭う可能性を、最小限に抑えられるはずです。
まとめ
・人が少ない場所では「かもしれない」を念頭に
・混雑した場所ではスリに注意
・夜中のタクシーは危険度が高い
・道路の上は危険の巣窟
こんな風に言ってしまうと、タイは危険の塊みたいに思えてしまいますよね。
でも、そんなことはありません。
確かにタイは交通の面ではまだまだですが、スリやひったくりの危険性はどの国でも同じです。
私たち日本人は、安全な日本で「平和ボケ」してしまっていると言われています。
まずはそのことを自覚することが、危険を回避する一歩かもしれません。