こたつで風邪はひくのか!?こたつで寝ることで風邪では済まないことも!?
日本の冬の必須アイテムの1つに、こたつがあります。
家にこたつがあるというだけで、ホッとする方も大勢いるのではないでしょうか。
こたつの魅力は、電源を入れた直後から、冷えた足先や指先をすぐに暖めてくれます。
このこたつのぬくぬく感というのは、人にとっては非常に心地よい暖かさでもあるのです。
昔、母親から「こたつで寝ると風邪ひくよ!」なんていわれた方も決して少なくはないでしょう。
こたつで風邪をひくことはあるのでしょうか?
こたつで寝てしまうと風邪をひくといわれるのは本当なのでしょうか?
こたつで風邪はひくのか!?そういわれる科学的根拠はあるのか?
日本の冬の定番であるこたつにみかんで、横になりながらTVを見るというのが、日本人の王道といってもいいでしょう。
そんななか、横になったまま、ついうとうとしてしまう事も多々あります。
この時に、「こたつで寝ると風邪をひくよ!」といわれてしまうのですが、本当にそうなのでしょうか。
これは内科医の先生に聞いても明確な答えが必ずしも出てこないようです。
それは、こたつで寝ることで風邪をひくという臨床データーがほとんどないことが理由と考えられます。
じゃ~なぜこたつで寝ると風邪をひくといわれるのかの明確な回答がないのも、変な話になります。
火のない所に煙は立たちませんから、何らかの根拠は絶対的にあると考えるべきです。
こたつで風邪はひくのか?といわれる原因はいったいなに?
こたつで寝ると風邪をひくと昔からいわれ続けていますが、そこには何らかの原因があるから、親から子へ、子から孫へ伝わってきていることになります。
科学的根拠が乏しいと先ほど紹介しましたが、こたつで風邪をひくという考えられる原因は
・こたつに横になって寝てしまうことで起こる脱水症状が原因で鼻やのどが乾燥してしまうために、ウィルスなどに感染してしまう
・こたつで寝てしまうと、上半身と下半身の温度差によって体内でヒートショックが起きてしまい、免疫力が低下してウィルスなどに感染してしまう
2つの原因が考えられます。
どちらにしても、こたつで風邪をひくという事は、脱水症状が大きな原意と考えるのがいいでしょう。
布団に寝ても、一般的には汗をコップ1杯分かくといわれていますから、布団でも脱水症状やヒートショック現象が起きてもおかしくないのでは?と考えられます。
こたつと布団では、大きなちがいがあるのです。
布団で寝ている時に、暑ければ布団をはいでしまうことで体温調整が可能だったり、寒ければ布団から出ませんが、布団が発熱しているわけではありませんから、熱がこもれば、布団の通気性によって熱が逃げていく事もあるわけです。
こたつの場合には、常に一定の温度を発熱しているために、寝返りを打っても掛布団をはぐことができません。
常に体が高い温度のまま睡眠を続けてしまう事になり脱水を起こすのです。
こたつで風邪はひくのか?には、脱水以外にも自律神経が関係か!?
人間には体が起きている時の状態は交感神経が優位に働き、体を休める場合には副交感神経が優位に働くことが基本となっています。
また、寒い時は交感神経が働き血管を収縮させ、暖かい時には副交感神経が働き血管を拡張させる機能が働きます。
この機能を使用して体温を調整しているのです。
こたつに入っている状態では、上半身は寒さを感じ、下半身は暖かさを感じています。
先ほども紹介しましたが、ヒートショックの原理を体内で作り出している状態になっています。
こたつで寝てしまうという場合には、自律神経が下半身と上半身の温度差についてくることが出来ないために、自律神経が乱れてしまう事になるのです。
こうなると、下半身では暑さによって汗をかき脱水状態になり、上半身は寒さによって血管を収縮させますから、上半身では脱水症状を起こしていることを感知できない状態になります。
こたつの中は常に暑いために下半身の体温は下がらない状況になってしまうのです。
自律神経はすでに乱れた状態になってしまいますので、体の免疫力は必然と下がってしまいます。
結果的に、上半身は脱水に気が付かないままですから、鼻や喉の粘膜は乾燥してしまいウィルスなどの侵入が簡単にできてしまう事になるのです。
こたつで寝ると風邪をひくというのは、自律神経の乱れによって脱水症状を起こし、さらに体の免疫力も落としてしまう事で風邪をひきやすくなるという事になると考えると腑に落ちるのではないでしょうか。
こたつで風邪はひくのか?はまだ軽症!?ひどい場合には風邪以外の症状も!
こたつで寝ると風邪をひく理由が自律神経の乱れからくるものという事が何となくわかったことでしょう。
こたつで寝ても風邪をひくぐらいだからと甘い考えを持っていると大変な状態を招きかねないということもあります。
この自律神経の乱れから、脱水症状を起こして風邪をひくことになるのですが、これは、症状的に簡単にいってしまえば軽症という事なのです。
風邪は万病の元ともいわれますが、基礎疾患がある方にとっては、風邪をひいただけでも、免疫力が低下することがわかっています。
そうなると、風邪やインフルエンザなど以外の感染症を引き起こす可能性も秘めていることにつながっていきます。
感染症以外では、脱水症状を起こすことで、血管内の血液にも脱水が及ぶことも考えられ脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす可能性があるのです。
こたつで寝てしまうことで、自律神経が乱れた結果、体内で血管の収縮や拡張が起こることで、血圧の急激な乱高下によっての失神や心筋梗塞や脳梗塞につながる可能性も秘めていることになります。
まして、仕事などで体の疲労が溜まっている状態であればあるほど、免疫力も低下していますから、余計にこれらの症状を引き起こす可能性も考えられるのです。
こたつで寝て風邪をひくだけでは済まない可能性も考えなければならないことになります。
こんなことになりたくない!と思うのであれば、こたつに横になった段階でスイッチをOFFにしておけば、寝入ってしまっても寒くて布団の方に自然と移るようになるので、こたつで眠りそうだな~と思ったら、電源OFFするのが一番の対策かもしれませんね。
まとめ
こたつで風邪はひくのか!?こたつで寝ることで風邪では済まないことも!?について紹介してきました。
・こたつで寝ると風邪をひくという科学的根拠は基本的には存在しない
・こたつで寝ると風邪をひく原因は、脱水症状によって粘膜が乾燥して体内にウィルスなどが侵入しやすいため
・こたつで寝てしまうことで、自律神経が乱れ、脱水症状以外にもヒートショック現象を起こす可能性がある
・こたつで寝ると風邪をひく以外にも脱水症状、ヒートショック現象によって脳梗塞や心筋梗塞を起こす可能性がある
などという事がわかりました。
しかし、こたつで横になりぬくぬくとするという事は、副交感神経が優位に立つことになるので、ストレスの緩和になることは間違いありません。
こたつに横になった場合でも、寝ることはせずにある程度暖まった段階で布団に入ることで、副交感神経が優位のまま眠りにつくことができるでしょうから、翌朝はスッキリ起きれる可能性はありますね。
こたつは適度に横になる程度がベストという事でしょうね。