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【必見】アナウンサーとキャスターの違いとは

テレビでニュースを伝える職業、アナウンサーとキャスターの違いって、なんでしょうか?

よく「女子アナ」「好きなアナウンサーランキング」と、
アナウンサーが話題になることはあるけれど、「女子キャス」って言葉は無いですよね。

アナウンサーとキャスター、そんなに違うんでしょうか。

アナウンサーとは

アナウンサーとは、アナウンスする人、つまり、聞きとりやすく正確な情報を伝える職業です。

ゴールデンタイム、特に7時台のNHKニュースなど、短時間で淡々とニュースを伝えるテレビ番組がありますよね。

手元の原稿をめくりながら、真面目な顔でニュースを読み上げる、彼らが「アナウンサー」。

原稿に忠実に、正しい発声で話すことがアナウンサーの使命です。

ニュース番組全体の司会をしたり、V振りしたりすることも多いですが、あくまで本職は「原稿の読み上げ」です。

厳しい発声練習、訛りの修正、読み間違い厳禁、喋る速さの調整、悲しいニュースは悲しい声色を使う……。芸人というより、職人の世界ですね。

スポーツ番組では、アナウンサーが実況し、引退選手が解説する体制が多いです。

目の前の試合運びに忠実に、早口でまくしたてるのも、やはり職人芸の風格があります。

テレビ業界に限らず、施設のアナウンス等をする人も「アナウンサー」です。

遊園地のアナウンス、駅のアナウンス、ライブ会場のアナウンスなど。

迷子のお知らせをしたり、緊急時には避難を呼び掛けたりするのも、職人的な声のコントロールが要求される、大事なお仕事です。

アナウンサーは、資格ではなく役割の呼称なので、記者と兼業したり、キャスターと兼業したりするケースもあります。

朝のニュースバラエティ「Zip!」では、アナウンサーが踊ったりしていますね。

キャスターとは

キャスターは、ワイドショーなどで司会をする役割です。

ニュースを扱う、という点ではアナウンサーと同じですが、アナウンサーの伝える情報を元に、ニュースを分かりやすく噛み砕いて伝えるのが、「キャスター」。

イギリスでは「プレゼンテーター」と呼ばれるのが一般的だそうです。こちらの方が分かりやすいですね。

分かりやすさに特化するのがキャスターの使命。

訛っていても、真面目なニュースでふざけて見せても、ニュースに個人的な意見を混ぜ込んでも、視聴者の興味を引ければ、それで良いのです。

ニュース番組を進行するプロではありますが、視聴者に親近感を持ってもらうために、あえて、難しい話が苦手なアピールをしたりします。

芸人や役者が起用されることも多く、まさに「芸」の世界です。

アナウンサーとキャスターの立ち位置

よくある、お昼のワイドショーを例に、アナウンサーとキャスターの違いを見てみましょう。

番組セットの中心に立ち、フラップをめくりながら、話題のニュースを深堀りするのが、キャスター。

カメラが切り替わって、報道部デスクに居たまま最新ニュースを伝えるのが、アナウンサー。

ちなみに、キャスターと同じ番組セット内で、椅子に座っているのが「コメンテーター」。

政治や経済に詳しい先生や、ベテラン芸人が起用されています。

キャスターに求められたタイミングで、専門的な解説をしたり、キャスターの聞き手として相槌を打ったり、「ニュースの素人代表」として疑問をぶつける役割です。

また、ニュースで話題になった現場で、最新の情報を伝える「リポーター」も、アナウンサーやキャスターとは別種の役割。

災害現場や台風のリポートを思い出して頂くと、分かりやすいと思います。

アナウンサーは、「綺麗にまとめられたニュース原稿」を読み上げるのに対し、リポーターは「ついさっき見た・聞いたことをありのままに伝える」のが基本。きちんとした原稿を用意する時間が無いので、正しい文章を自分で考える力が求められます。

政治や犯罪関係では、背景情報も含めて考えられるベテラン記者が、リポーターを担います。現場周囲のプライバシーに配慮し、私見を交えず、簡潔なリポート。職人でも芸人でもなく、インテリの領域です。

台風状況のリポーターは、元気で丈夫そうで、多少オーバーリアクションな若手が多いですね。

まとめ

・アナウンサーは、原稿を正確に読み上げる、声の職人。

・駅やライブ会場でアナウンスするのも、アナウンサー。

・キャスターは、情報を分かりやすく噛み砕く、ニュースの芸人。

・キャスターは、イギリスでは「プレゼンテーター」と呼ばれる。

カテゴリ: 雑学