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「はいチーズ」とか意味不明なセリフ、何でフツーに使ってるの?

私だけかなぁ・・・

あ、はじめまして。 旅行と写真を撮るのが大好き!

でも撮られるのはちょっと苦手なアブノーマル主婦です。

なんで撮られるのが苦手かって、

ほら旅先で写真を撮ったりしてると、見知らぬ人から『写真撮りましょうか?』って親切に声をかけられるコト、よくあるでしょ。

撮ってくれる時の年配の方に多いあの「はいチーズ」の合図、スマイルを作る為の「かけ声」だけどナンとも苦手なんです。

だって、チーズの『チぃー』の一番口角が上がってる瞬間にシャッター切る人、ほぼ居ないでしょ。

チーズって言い終わった『ズぅ』のお口がタコさんになったあたりでカシャッ。

「お、アレ? 失敗か?じゃぁもう一枚。」って、もういいんだけど・・・

で、2枚目ともなれば、こっちも努力しなきゃって頑張るよね。

はい、「チーーーーーーーーーーーーーーズッ!」ってシャッター押し終わるまで発声し続けて息も止まりそうなんだから。

たまに「イチ たす イチはぁ~?」って合図くれる人もいて、『ニぃー』って答えるタイミングにカシャッて来ると、一発でホント楽なんだけどなぁ~。

ナンで『ニぃー』じゃなくて、タイミング取りづらい『チーズ』が主流なんだ??けっこうナゾだと思わない?

『はいチーズ』の意味不明な正体を突き止めて、スッキリさせまーす!

「はいチーズ」の元はアメリカの「Say Cheese」

実は「はいチーズ」は、英語「Say Cheese」(意味:チーズって言って)を、単純に日本語にしただけのモノ。

英語「Say Cheese」は集合写真の撮影で皆が一緒に自然な笑顔が作れる「かけ声」として、1943年アメリカ・テキサス州で発行された新聞記事で紹介され、これは自然なスマイルが作れる!とまたたく間にアメリカ全土に広まったんですって。

たしかに、英語本来のチーズの「ズ」の発音は子音のみで、ほとんど「チー」の発音に近く、口角が上がったままの自然な笑顔をキープするから、和製英語のチーズの「ずゥ」みたいなタコさんの口とは無縁なの。

その時の記事タイトルはコレ

「Need To Put On A Smile? Here’s How:Say ‘Cheese’

(訳:笑顔で写したい? ならこれだ。チーズと言って) 

80年前とは思えない!スマートな完璧さ。

昔はデジカメと違って、フィルム型で簡単に取り直しなんて出来なかったし、

写真はとても高価で、誰もがカメラの前ではカチコチに緊張したそうです。

だから、撮影失敗を避けるために、一発のシャッターで皆が全員笑顔で写れる

「Say Cheese」は英語圏で一気に浸透したんですって。

以来、今日でもアメリカなど英語圏の写真撮影の定番は「Say Cheese」。

まず最初に撮る人が「Say Cheese」と合図を出すと、撮られる人たちがいっせいに「Cheese」と大きな声でリピートするの。

楽しそう!

欧米人の旅行客、見つけたらヤってみよー。

「はいチーズ」を日本にすり込んだのは昭和中期のテレビ?

英語圏なら自然な笑顔になる「Say Cheese」はたしかにスグレものですね。 

でも、それをただ日本語にしただけの「はいチーズ」じゃ発音も笑顔のタイミングも合わないのに、どうして日本で主流になったのか調べてみたところ、

1963年(昭和38年)から流された「チーズのTVコマーシャル」によって、国民の大半が「写真撮影=はいチーズ」とすり込まれたことがバッチリ判明しました。

時は東京オリンピックの頃、沸きに沸いた高度成長期ですね。

国民総中流を目指して、アメリカナイズにあこがれカメラの需要が急激に伸びはじめる中で、まだ日本人になじみの無かったチーズをカメラ撮影の「かけ声」に絡めて、日常の食卓に「はいチーズ」を浸透させたようです!

時流を見事に捉えた伝説のCMはこんなカンジ

CMスタート!

カメラを前に緊張でカチコチの日本の女の子に、困った様子のアメリカ人カメラマンとその助手の日本人男性、3人の沈黙から。

3人全員で : 「・・・」

カメラマン : そうだ!とひらめいて笑顔で「Say Cheese,please!」

女の子 : 「? ?」 英語がワカラナイ様子で、ますます困惑すると、

助手のイケメンが、やさしく通訳

イケメン : 女の子にささやくように「チーズって言ってごらん。」

 「はいチーズ!」

女の子アップ : 「チーーズ」と、言いながら満面のカワイイ笑顔になる

カメラマン :  カシャッ 「ブラボー! ※ ○# △$↑‘☆ ― ◎ !!」

3人全員で :リラックスしたハッピーな雰囲気で笑い合う

画面はパッとチーズに変わり、あの有名なキャッチフレーズ

「あなたもチーズと言いましょう。チーズは笑顔をつくります。」

            おわり

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして、女の子のキラキラ笑顔とハッピーアメリカンな雰囲気に共感した全国のカメラユーザーは、和製英語の発音ガーなんて一切考えるスキもなく、「はい、チーズ」を連呼してたら、意味不明なかけ声が日本中に定着しちゃったみたいです。

高度成長期の「置き土産」ってカンジですかね。

その時の女の子、今75歳くらいカナ?

「はいチーズ」もいいけど、撮影合図にもっと個性を!

個人的には『イチ たす イチはぁ~?』で合図してもらって『ニぃー』ってのがイチ押しだけど、スマイルになれるセリフは他にもいろいろ作れそうね。

あなたの個性でオリジナルのかけ声を作ってみるのも楽しいかもしれませんね。

人気の楽しいかけ声を集めてみたので、参考にして是非あなたらしいかけ声を考えてみて下さい。

カメラマンかけ声と撮られる人の合い言葉 

ミニーの彼は・・・ミッキー

コアラの・・・マーチー

「3・2・1、」・・・ピーーース(もちろん、Vサイン付きで)

ばか殿様は・・・アい~~ん (ほぼ、飲み会用)

英会話なら・・・ECC (イーシーシー)

   各国 の 定番かけ声   

テキーラ【メキシコ】   キムチ【韓国】   スパゲッティ【ドイツ】  ウィスキー【スペイン】 (リラックスできる食べ物やお酒が主流ですね。)

まとめ

さて、「はいチーズ」の正体と意味不明なのに主流な理由がスッキリしました。

CM用に作られた、実はズレやすい「かけ声」だったけど、まだ男性が威圧的だった昭和中期に「はいチーズ」なんて子どもじみた合図でシャッター切れば、誰もが笑って良い写真が取れたから、こんなにも定着したのかもしれないですね。

昭和のかけ声は、タイミングよりも撮られる人と一瞬で仲良くなることが目的だったんですね。

令和のあなたは、オリジナルのかけ声で大爆笑させて、一発でサイコーにいい写真が撮れますように。

最後までお読みくださり、ありがとうございました。

カテゴリ: 雑学