市販のししゃもは偽物だらけ?本物と代用品の決定的な違いとは?

スーパーに並ぶししゃも、実はあれって本物のししゃもと偽物のししゃもと、二種類あるの、ご存じでしたか?

というか、正確にいうと、偽物のししゃもが大半なんです…!私も長い間ずーっとししゃもだと思っていたものが本当は「ししゃも」ではなかったことを知ったのも最近でした。

実際、商品名「ししゃも」で売られている「ししゃもじゃない他の魚」はそれだけたくさんあふれかえっているんです。(ずっと騙されていたわたしって…と少し悲しい気持ちにもなりましたが。)

本物って?偽物って?と首をかしげたくなりますね。

本物と偽物はどうやって見分けたらいいんでしょう?

などなど、数々のギモンにお答えしていきたいと思います。

本物と偽物のししゃもとは?

さっきから本物のししゃも、偽物のししゃもと言っていますが、正しくはなんと呼べばいいんでしょうか。

偽物のししゃも→正式名称は、カラフトシシャモ(和名)、カペリン(英名)

特にややこしいのが、「カラフトシシャモ」。だってこれ、一応シシャモっぽいですよね。シシャモの一種かなと勘違いしてしまいそうですが、実際は全く別の種類の魚なんです。これ重要。

簡単に整理させてもらうと、〇〇シシャモという名前がついていても、シシャモだとだまされるなかれ!本物のししゃもとは違う、ということですね。

ししゃもとししゃも代用品の違いとは?

ざっくりとししゃもとししゃも代用品の違いをまとめてみました。

・カペリンはノルウェー、アイスランド、カナダ北東岸などに分布しています。青、銀色におびていて脂肪っ気が少なく、柔らかな口当たりが特徴といわれています。大半が輸入品となっています。

・ししゃもは、メスの場合、鮮やかな桜色のおなかが特徴で、身も肉厚で全体的に大きく、日本国内でしか獲れないお魚です。

つまり、輸入品の場合はカペリンの可能性が高く、国産だと本物のししゃものの可能性があるということですね。あと、当たり前ですがお値段も違います。

ししゃもの偽物の見分け方は?

それでは、ここからが本腰を入れて読んでいただきたい部分になりますが、本物と偽物(カペリン)の見分け方をお伝えしていきたいと思います。

さきほど〇〇シシャモと書かれても騙されないで、という話を書いたと思いますが、名称だけでなく、外見から違いを見分けるのは意外と簡単です。

ししゃもの特徴は、

  • 目・口・うろこのすべてが小さい
  • からだがしまっている

カペリンの特徴は、

  • フォルムは丸みをおびている
  • 目・口・うろこが大きい

★本物を見分けるポイント

  • 体つきがほっそりしているもの
  • うろこや目が体にくらべて小さいもの

まとめてみると、目・口・うろこ、そしてフォルムを見ることでししゃもとカペリンを見分けることはできそうですね。上にあげたようなコツで見分けてみてくださいね。

本物のししゃものおいしさとは?

本物のししゃもの場合、お値段もなかなかします。カペリンが1パック数百円で売っているのに対して、本物のししゃもはオス10匹で1000~2000円、メスだと10匹3000~4000円とかなり値が張ってきます。

こんなにも値段が違うということは、味も当然違ってきます。

よくスーパーに売られているものは、メスの子持ちししゃもがおいしいという印象をお持ちの方が多いのではないでしょうか。事実、メスの子持ちししゃもはおなかの中の卵がぷちぷちとおいしい食感です。

しかし、本物のししゃもはオスもおいしいんです。産卵期のメスのししゃもは栄養を卵にもっていかれてしまいますが、オスは卵がないため、身が引き締まっていて味にうまみがあるのです。

本物のししゃも、どこで食べられる?

では、今まで偽物と本物の見分け方をお教えしてきましたが、結局この本物のししゃもはどこに行けば手に入るのでしょうか?

本物のししゃもは偽物と異なり漁獲期間が非常に短いです。10~11月のみ、獲ることができると言われています。漁獲時期になると、北海道のむかわ町にぜひ行ってみてください

北海道なんて遠くて行けない!というそこのあなた。安心してください。通販もあるので、このおいしさをぜひ味わってみてください。

なお、この漁獲期間の2か月間でも前半、後半で味が違ってくるため、あきることがありません。

前半はメスの卵も未成熟なので身も引き締まっていますが、中盤にさしかかると脂がぬけて徐々に産卵時期に入っていくため、卵もふえ身も甘くなってきます。

後半になればなるほど甘くておいしい卵が食べられるとのこと。それぞれの時期でのおいしさが味わえそうですね。

まとめ

・本物のししゃもと偽物のししゃもとは?
→偽物のししゃも、正式名称はカラフトシシャモ、またの名をカペリンという。シシャモという名前はついているが、全く別の魚です。

・ししゃもとカペリンの違いとは?
→ししゃもは国産が多く、カペリンはほぼすべて輸入品。

・ししゃもとカペリンの見分け方は?
→本物を見分けるポイントは、体つきがほっそりしているかどうか、そしてうろこや目が体にくらべて小さいかどうか。大きく分けてこの2点で見分けてみましょう。

・本物のししゃものおいしさとは?
→偽物と違ってメスだけでなくオスも身が引き締まっていておいしい!

本物のししゃもを食べるには?
→漁獲期間は10~11月の二か月間。獲れたてを食べるなら、この期間に北海道のむかわ町へ行ってみよう。お取り寄せもできます。

案外偽物と本物は簡単に見分けられますので、ぜひ次からスーパーに行ったときはししゃもをじっくり眺めてみてくださいね。

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