地鳴りとはどんな音?地震との関係性と原因を簡単にまとめてみた

最近、私の住んでいるところでは、小さな地震が何度かありました。

その地震の直前に、「ビリッ」という感じの音がしたので、「地鳴りしたよね?」といったら、旦那さんに「地鳴りってそういう音じゃないと思うけど…」と言われました。

地震の前なので自動的に地鳴りと思ってしまったんですが、じゃー…そもそも地鳴りってなに?

今回は地鳴りについて詳しくまとめます!

地鳴りとは?

地鳴りとは、短周期の地震の振動が空気に伝わり、音が聞こえることを言います。短周期の地震でないと、地鳴りはしないということ?

地学で習ったことがあると思うのですが、地震は2種類の伝達波があるというのを覚えていますか?

震源地で発生した地震は、まずエネルギーが小さいけどスピードがあるP波がきて、その後にエネルギーが大きいけどスピードが遅いS波が追いかけてくる感じです。

地鳴りは、このP波が原因だと言われています。そして、このP波は、地震によって周期が違うのです。6段階にも分けられていて、周期の短い地震は、震源地が浅い時に起こる地震なのです。

地鳴りはどんな音?

そうなると、地鳴りは、地面そのものが揺れる前にする音ということになります。地面が揺れるのではなく、P波が岩盤などを振動させて空気に伝わるので、どちらかというと「ゴゴゴゴゴー」という音がするのが一般的です。

私が地鳴りといった音は、完全に揺れてからの音だったので、建物が揺れる音で地鳴りではなかったことになります。たぶん、地震そのものの揺れで家のどこかがなったのでしょう。

地鳴りと勘違いしやすい音①

私のように、地鳴りと建物の揺れた音を勘違いするような人なら、地鳴りと間違いやすい音がすることがあります。

そのひとつは、飛行機、ヘリコプターや軍用機が低空飛行した時。

一度経験したことがあるのですが、実家の上空で新聞記事になるほどのニアミス事件があったことが。その時、ものすごい勢いで窓ガラスがビリビリと音を立て、続いて家自体がかすかに揺れ続きました。

家が揺れ出したら、まさに「ゴゴゴ」という地鳴りのような音がしました。

飛行機の音もしていたので、地震ではないのはわかるんですが、あれは地鳴りという人もいると思います。空気が勢いよく良く揺れて、それがものに伝わっただけで、これは空振というそうです。

地鳴りと勘違いしやすい音②

もうひとつが、ダウンバースト現象で起こる音です。

ダウンバースト現象というのは、急に下降気流が起こる自然現象のことです。このダウンバーストが大きかったり、発生したところが低いところだったりすると、気流が地面に思いっきりあたって地面を揺らすこともあります。

揺れそのもので地鳴りのような音がすることがあるし、場合によっては先ほどの空振のように、空気から伝わって建物などを揺らして音をたてることもあるでしょう。

ゲリラ豪雨などの異常気象が増えている今は、竜巻が観測されることも多いですよね。ダウンバースト現象とは違いますが、同じように音を鳴らすことはあるのではないでしょうか?地鳴りを感じた後に、竜巻が来たというツイートも見かけます。

地震の前に実際に地鳴りがする

日本であった数々の大きな地震でも、直前に地鳴りがしたと多くの人が言っています。地震直前の地鳴りは、人の記憶に残りやすいですよね。

でも実際には、地震の前から地鳴りがしていることが多いそうです。地鳴りの回数が増えて、大きな地震が来るが普通なのです。ただ、地鳴りは他の音と聞き間違えることが多いですし、揺れを伴わない時にはなかなか気にしないものでもあるでしょう。

また、人が感じる地震ではない時にも、P波からの影響で地鳴りだけはすることも多いそうです。

だから、危険なのは地鳴りの数が増えた時です。

まとめ

地鳴りは、「ゴゴゴゴー」という音で表現される人が多いようです。一般的には、低い音なんですね。

 

  • 短周期の地震の振動が空気に伝わり、音が聞こえること。
  • 地震のP波が岩盤などを揺らして、それが伝わる音。
  • 「ゴゴゴゴゴー」っという低い音が一般的。
  • 地鳴りと間違いやすい音①は、飛行機などの低空飛行での空振。
  • 地鳴りと間違いやすい音②は、ダウンバースト現象。最近では竜巻も。
  • 地震の直前に地鳴りはする。
  • 気がつかない地鳴りも多いが、地鳴りの回数が増えた時が危険。

地震の前には地鳴りだけでなく、地震雲や地震虹などの不思議な自然現象も観測されています。我が家では、ワンちゃんの動きがせわしくなって、その後にハウスするんですよね…地震の前に。

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