オノマトペとは?日本語のオノマトペが色々ありすぎて凄かった

久しぶりに会った友人に、「相変わらずオノマトペが多いんだね~。」と言われましたが、「???」。「オノ…なに?」

「オノマトペ」ってご存知ですか?擬音語・擬声語・擬態語のことを指しているそう。

「ガーン」とか「ビシッ」、「わんわん」や「そろそろ(歩く)」なんかがオノマトペと言います。うん、確かに私の話の中では、よく出てくるかも。笑

でも、英語では日本語ほどオノマトペがない気がする…。と、アメリカ在住のこの友人に言ったところ、「日本語って、他の言語に比べて多いらしいよ。」とのこと。

オノマトペという言葉の響き自体にも興味があるし、ちょっとおもしろそうなのでまとめてみます。

オノマトペはフランス語?

「オノマトペ」は“onomatope”と綴られるフランス語で、擬声語を意味します。

語源はギリシャ語の“onomatopoeia”で、“onoma”が名前、“poiein”が作るの意味合いを持っています。

「言葉を作る」、まさに擬音語・擬声語・擬態語のことをいっていますよね。

日本語のオノマトペの豊富さ

感覚的に、英語にはオノマトペは少ない気がしましたが、調べてみると約1,000種類だそうです。フランス語には、さらに少なく600種類くらい。

対して、日本語にはなんと5,000種類もオノマトペが存在します。

日本語にオノマトペが多いのは、動作を表現する動詞が少ないからで、相手に正確に状況を伝えるには動詞を補う言葉が必要だったのです。

だから、日本語のオノマトペは、かなり古い時代から使われていています。歴史を振り返ると、712年の古事記にすでにオノマトペが登場しています。

塩を作るために鉢の中の海水をかき混ぜる様子を「こをろこをろ」と、何とも風流に表現しています。また、759年の万葉集では、鼻をすする音を「びしびし」としていますが、これは…そうかな?

そんなオノマトペは、意外な効果があるとして、注目されているのです。

スポーツオノマトペ?!

スポーツ選手が、試合の合間やスタート時、得点した時などに大声を出すことがあります。トップの選手ほど、声を出していると言われます。部活などのスポーツでも、「もっと声を出して!」ていうアドバイスされたことがありませんか?

例えば、一流卓球選手の「サーッ!」や「チョレイ!」もそう。一流野球監督がオノマトペを使って指導していたのは、ネガティブなことを伝える時に言葉を和らげて効果を上げていたともいわれています。

スポーツオノマトペとも言われるこれらの声は、メンタルだけでなくフィジカルにもいい効果があるそうです。メンタル面では、声を出すことで緊張をほぐしたり、気合を入れたり、というのは想像しやすいです。フィジカル面では、潜在能力を引き出す効果があるのです。

跳び箱を飛ぶためのオノマトペ

オノマトペの潜在能力を引き出す効果を使うと、跳び箱が飛べるようになります。それが、「サータンパットン」。

「サー」が助走、「タン」は踏み切り、「パッ」は跳び箱に手をつく、「トン」は着地をイメージできるオノマトペなのです。

これは、実際に跳び箱を飛ぶ時に、無意識のうちに小脳が働いて、リラックスして運動能力を最大限に発揮できる効果があるそうです。

今すぐ試せる、カラダを柔らかくするオノマトペ

自宅には跳び箱がないので、スポーツオノマトペの効果を試すことができません。そこで、簡単に試せるものをひとつ紹介します。

それは、カラダを柔らかくする「にゃ~」。

前屈で試してみてください。「にゃ~」は、「ぐにゃぐにゃ」とか「むにゃむにゃ」とかの「にゃ~」です。息を吐き出すタイミングで「にゃ~」と言って、前屈してみてください。

いかがでしたか?

ダイエットにも仕事にもオノマトペ

スポーツに限らず、メンタルをコントロールするのにオノマトペが使えます。その場に合っているオノマトペを使うのがポイントです。

ダイエットしているのに、どうしても目の前のケーキに手が出そうな時は、「バシッ」と言えば誘惑を断ち切れます。

目の前に溜まった仕事をなんとか片付けたい時には、「さくさく仕事しよう!」と心の中で叫んだり、実際に声に出したりするだけで違います。

困った時や難しいことをする時、いやなことをしないといけない時、オノマトペはメンタルをかき立てるのに役立ちます。

まとめ

オノマトペって、こんなに興味深い言葉だったんですね。自分に合うオノマトペを探してしまいそうです。

まとめると…

  • オノマトペとは、フランス語で擬音語・擬声語・擬態語の総称。
  • 日本語には5000種類ものオノマトペがあり、古事記の時代から使われている。
  • オノマトペは動作を表現するだけでなく、メンタル面やフィジカル面にも効果がある。
  • アスリートは、スポーツオノマトペで潜在能力を引き出している。
  • 跳び箱を飛べるようになるオノマトペ「サータンパットン」やカラダが柔らかくなるオノマトペ「にゃ~」などもある。
  • オノマトペは、日常生活の中でダイエットや仕事でもつかえる。

家事が苦手な私は、オノマトペでさくさく掃除をしちゃいます。さくさくキャベツを切ったら、細い千切りもできますよ、きっと。

タイトルとURLをコピーしました