雪が積もったら自転車には乗らないで! 実はとっても危険!!

近年、異常気象の影響か、普段あまり雪が降らない地域にも、数十センチの積雪が見られることがしばしば。

雪道での移動に不慣れなために、不幸な事故が多発しています。

今回は、雪道事故の中でも老若男女に関わりのある、「自転車による事故」の対策を学びます。

 

実は私自身、積雪10センチの道をママチャリで走ろうとしたことがあります。

あれは本当に危険です。

電車やバスが遅れるから、自転車で走ろう、なんて……絶対ダメですよ。

自転車事故、急増中

子供や主婦が、「生活に必要なエリア」で乗り回すもの、というイメージが強かった自転車ですが、

近年の若者の車離れに比例して、働き盛りの大人でも自転車で通勤する方が増えています。

自転車に乗る人数が増えれば、自転車事故の件数が多くなるのはもちろんのこと、

自転車利用のシーンが多様化することで、事故の状況も多彩になってきました。

 

スポーツタイプの自転車を、生活の足にする方も、増えています。

もはや自転車は、自動車並みに「危機管理すべき」存在なのです。

ママチャリでも死亡事故を起こしてしまう

自転車事故のニュースで、「被害者の御老人が亡くなってしまう」というケースをよく耳にします。

高齢者は、元気に歩いていても骨が弱っていることが多く、

ちょっとした衝撃で骨折し、重篤化してしまうのです。

自転車がそれほどスピードを出していなくても……

ハンドルで引っかけて転ばせてしまっただけでも、

骨盤を骨折させて、それがもとで亡くなる、ということだってあり得ます。

 

また、自転車運転者側の死傷事故では、

10代の若者が多く、安全な運転を指導する必要性が指摘されています。

 

自転車は、歩道や路肩など、歩行者のすぐ傍を走ることが多いです。

加えて、ふらついたときにすぐさま体制を立て直すのが困難です。

 

ただ歩くだけでもいつもと違う、

跳んだり走ったりなんかできない雪道で、自転車に乗ったらどうなるでしょうか?

雪道での自転車運転がとりわけ危険な理由

その昔、北極でトライアスロンを開催しようと試みたところ、

参加者達は自転車で走ることができなかった、という事態もありました。

なぜ、自転車と雪道はそんなに相性が悪いのでしょう?

 

・タイヤが雪に沈んで傾く

硬い地面を、ある程度の速度で走ることで、

車体を安定させるのが自転車。机の上でコインを転がすのと、同じ原理です。

布団の上で、同じようにコインを転がそうとしても、すぐに倒れてしまいますよね。

自転車も同じように、フカフカな雪の上では転びやすくなります。

運転者がうまくバランスをとれば、なんとか走ることも可能ですが、

バランスをとるのに必死で、周りに注意する余裕が無くなります。

常に体重移動で忙しいので、目隠し運転よりもっと危険です!

 

・雪の水分でブレーキが効かない。

カチコチに凍りついた道や、シャーベット状の雪道では、走る分にはあまり不便しません。

しかし、ブレーキがほとんど効きません。

ブレーキレバーをどんなに握りしめても、アイススケート状態でつーっと滑っていってしまいます。

靴を犠牲にして、足でアスファルトを探ったり、ハンドルを直角に曲げてなんとか止まれる状態です。

自分の意思で的確に止まれない乗り物は、乗らない方が良いです。

 

・実は違法です。

普通の自転車で雪道を走行することは、道路交通法で禁止されています。

(ところどころ雪が残っている程度の道路状況なら、違法ではありません)

 

雪の日は必ず自転車を押して歩こう

帰りの時間には溶けているだろうから。

道の途中までは積もっていないから。

借りた自転車を返さなければいけないから。

皆様、様々な理由があると思います。

自転車はとても便利で、エコロジーで、安価で、素晴らしい乗り物です。

だからこそ、雪道では乗らずに、押して歩きましょう。

 

どうしても雪道を自転車移動する必要のあるときは、

事前に自転車屋さんで、雪用タイヤに履き替えましょう。

車と同じく、スパイク付きのものや、スタッドレスのタイヤに交換することができます。

フカフカの雪で転びやすいのは変わりませんが、ブレーキが効くので、安全に止まれます。

高価ですが、悪路専用の「ファットバイク」という自転車もあります。


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まとめ

・雪道での移動は、自転車はおすすめできない。

・普段の道路状況でも、自転車事故は増えている。

・フカフカな雪道ではタイヤが傾き、転んでしまう。

・滑りやすい雪道ではブレーキが効かない。

・普通の自転車で雪道を走行するのは違法。

・どうしても自転車移動が必要なら、事前にタイヤの履き替えを。

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