つららは危ない!冬の旅行は頭上注意 つららの危険性と対策について

このごろ、異常な降雪がニュースになっています。

例年から雪深い地域はもちろん、滅多に雪が積もらない地域でも、数十センチの積雪になることも。

雪遊びにはしゃぐのも良い事ですが、気をつけなければならないことがいくつかあります。

滑って転ぶ危険性はもちろん、軒下で再凍結したつららにも、注意が必要です。

 

美しいだけじゃない。それがつらら。

透き通って繊細な形で、美しいつらら。

厳冬の中に連なるのも、春の雪解けに滴を落とすのも、写真映えがして好ましいものです。

しかし、その繊細な形は、鋭い切っ先を真下に向けたもの。

大きなつららは、かなりの重さになり、それが数メートルの高さにぶら下がっている……。

それは決して、のどかなだけの景色ではありません。

 

雪が積もったら軒下は歩かない。

雪国の人々にとって、「雪が積もったら軒下は歩かない」ことは、常識です。

何かの拍子に、つららが落ちてくることがあるからです。

氷の塊であるつららは、同じくらいの大きさの石がぶつかるのと同じ威力を持ちます。

また、鋭い先端が身体に刺さることもあります。頭の天辺に直撃したら最悪です。

 

軒下直下から、数十センチ外側の範囲では、

屋根に積もった雪が落ちてきて、生き埋めになってしまう危険性もあります。

雪深い地域ほど、建物の屋根の傾斜が大きく、積もった雪が自然に落ちるようになっています。

このとき、サラサラと砂のように落ちるわけではなく、

大きな塊となってボトリと落ちるので、人間は簡単に生き埋めになってしまうのです。

雪崩で人が亡くなってしまうニュースを、聞いたことがありませんか?

雪崩で亡くなる原因の多くは、怪我ではなく、雪に覆われて窒息したり、動けずに凍死してしまうこと。

雪もつららも、ある程度の塊になれば、それだけで脅威になるのです。

 

つららの軒下では騒がないこと

つららが落ちたり、雪が崩れたりする原因は、振動と気温の上昇です。

大声を上げたりするだけで、音の振動でつららが割れ、落ちてくることもあります。

「きれいなつららを子供が欲しがるから」と言って、

つららを叩いたり揺らしたりするのも、勿論、つららが落ちる原因になります。

その軒全体に振動が伝わってしまうので、

自分は気を付けていても、建物の反対側で事故になってしまうかもしれません。

 

地震による振動も、つららが落ちる原因です。

小さな揺れでも軒下から離れましょう。

雪かき中の屋根の下も、近づかないでおきましょう。

うっかり、自分の上に雪を捨てられてしまうかもしれません。

 

次に、気温の上昇について。

屋根に積もった雪は、屋根に触れている所から溶けていくため、

雪やつららが「根元からはがれ落ちる」ことになります。

溶けた水分が混じった雪は、粘っこくて重みがあります。

仮に大した量ではなくても、服を濡らして不快なので、避けるのが無難です。

木造でも、鉄筋コンクリートでも、プラスチックの雨どいでも、

空気よりは熱を持ちやすいため「触れている所から溶けていく」のは同じです。

 

その他のつららが落ちてくる危険な場所について

・木や電線の下。

木の枝や、電線にも、つららがつくことがあります。

建物の軒下よりも、狭い場所なので、大きなつららに成長することは少ないですが、少し注意しておきましょう。

 

・看板の下。

看板は、家の軒よりも高いところにつららが付き、また歩道に迫り出していることも多いです。

避けて歩くことは中々難しいかもしれませんが、「真下で立ち止まらない」「厚手の帽子を被る」などで自衛できます。

 

・背の高いビル。

軒なんか無い、のっぺりして見えるビルでも、窓のサッシやちょっとした出っ張りに、つららが付きます。

高いところから物が落下すると、高さの分だけ「落下エネルギー」が増し、当たったときの衝撃が大きくなります。

小さなつららでも、危険な威力になりえるので、ビルの壁際に立つのは避けましょう。

まとめ。

・つららは鋭利な凶器。落ちてきたものに当たると、危険。

・屋根から落ちた雪で窒息することもある。

・基本的に軒下には近づかない。つららが落ちないよう、お行儀良くしましょう。

・大声や地震などの振動を感じたら、すぐに軒下から離れる。

・屋根から雪を降ろしている最中も、危険。

・気温が上がったときも要注意。

・木の枝、電線、看板にもつららが付く。除けて通ったり、帽子を被って自衛。

・背の高いビルでは、窓のサッシについた小さなつららも凶器になる。ビルの壁際も避ける。

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