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健康

胃ろうとは? 寿命と問題点について考えてみよう

2018/06/11

胃ろうという言葉、聞いたことがありますか?

 

今、健康に過ごすことができていても、いつか自分が自分の力で食べることができなくなる…

こんなこと、あまり想像したくないですよね。

でも終末期医療は、多くの方がいつかは直面することだと思います。

 

胃ろうとは何か、そしてその寿命と問題点について、一緒に考えてみませんか?

胃ろうって?

胃ろうとは、皮膚と胃に穴を開け、栄養剤を体に投与する処置のことです。

何らかの理由で、口から食べたり飲んだりすることが困難な方が、
カテーテルと呼ばれるチューブを通して、胃から直接栄養を摂取しています。

日本では2000年から普及し始め、その後10年間で、国内の胃ろう患者数は、約56万人に達しました。

それからも毎年、患者数は増えていると言われています。

私は、胃ろうとはあまり馴染みがない言葉でした。

そこで、介護関係の仕事をしている友人に聞いてみたところ、
「胃ろうの患者さんはたくさんいるよ」と普通に答えていました…

その背景って何なのでしょう?

胃ろうは一時的な選択肢?

一時的な処置の場合もあるし、そうでない場合もあります。

例えば、病気や事故の後遺症などで、食べることができない状況になってしまったとします。

 

でも今後、食べられるようになる見込みがある、
または食べる意思がある患者には、胃ろうは、回復を助ける一時的な手段として造設されます。

 

ですが、高齢や認知症などにより、自力で食べることができなくなり、今後も回復の見込みが低い患者もいます。

そのような場合、胃ろうは、命をつなげる延命治療として造設されます。

胃ろうの寿命

さて、延命治療として胃ろうを造設し、その寿命はどれくらいなのでしょうか?

これは何とも言えない、というのが正直なところです。

胃ろうの造設によって、疾患を引き起こしてしまうリスクもあります。

 

「平均は2年半」とみている医師もいれば、「患者の生命力による」と考える医療関係者もいます。

胃ろう造設後、5年以上生きておられる患者もいます。

すべての患者に、「胃ろうをしたら○年生きられる」ということは、言えないみたいです。

そこで、次のような問題が出てきます。

延命治療としての胃ろうの問題点

患者本人が望んでいるか?

胃ろうを造設し、延命治療をおこなうかどうかの決定権は、多くの場合、家族などの代理人に委ねられます。

患者本人が寝たきりであったり、認知症で意思の疎通が難しいケースが多いからです。

患者の生死を決めなければならない家族は、精神的負担が大きく、決定は胃ろうに偏ってしまう、と言われています。

 

意思を伝えることは難しいけれど、病気の痛みや苦しさは、患者本人は感じていると思います。

私の祖父は亡くなる前は、寝たきりで、ほとんど話せませんでした。

でも私が話しかけて手を握ると、強く握り返してくれました。

私の声は祖父にちゃんと届いている、そう思いました。

 

延命治療を望むかどうかは、個人の自由です。

健康なうちに、本人から家族に伝えておくことが、両者にとってベストかもしれません。

日本は特別?

 

例えば、オーストラリア、スウェーデン、フランス、オランダなどの国は、
終末期を迎える患者に対して、日本とは違った対応をしています。

これらの国では、食事をすることができなくなった高齢者に対し、胃ろうなどの命をつなぐための人工処置はおこなわないのが普通、と認識されているそうです。

 

また胃ろうは、患者にとって有害であって、延命措置としての効果はない、との研究結果も報告しています。

「昔は日本のような延命治療をしていたけれども、20年かけてやめました」

私は以前、どこかの国の人がこのように話していたのを、何かのメディアで聞いたことがあります。

 

延命治療を施された高齢患者、その患者を介護する家族、
その方々を見て、「延命治療はおこなわない」との判断に至ったのかもしれません。

まとめ

・胃ろうとは、胃に穴を開け、直接栄養を体内へ投与する処置である

・胃ろうは、体の回復を助ける一時的な治療でもあるし、延命としての治療でもある

・胃ろうの寿命は、はっきりと断定できない

・延命治療としての胃ろうの問題点

・患者本人は延命を望んでいるか

・海外には、高齢患者に日本のような延命治療はおこなわない、とする国もある

 

大切な人や自分の人生の最期。

考えるのは少し辛いけれど、ちゃんと向き合って、自分の答えを出したいですね。

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