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うちわと扇子の違いとは? 由来や発祥地も解説!

本格的な春が訪れ、暖かい日が続くと、冷暖房器具を入れ替えなければ……とソワソワしますね。

あと一カ月もすれば、ゴールデンウイーク。例年、日中には、夏の気温になることも多いです。
扇風機は大げさとしても、うちわくらいは出しておきたいものです。

ところで、素朴な疑問ですが、うちわと扇子はどんな使い分けがあるのでしょうか?

どちらも、手で扇いで涼むための道具です。どちらか片方だけ流行って、
片方は廃れてしまっても不思議ではありませんが、今のところ、どちらも夏の風物詩として大人気です。

うちわの特徴

うちわは、漢字で書くと「団扇」。中国発祥の道具で、古くは、羽虫を追い払う道具でもあったと言います。

どこだったか、南の島のお土産物で、現地のうちわを見たことがあります。
ヤシの仲間の葉、その大ぶりなのを一本丸ごと乾燥させ、
葉の軸を持ち手に、細く分かれた葉は編みこんで扇部分に、という見事な細工物です。

それは、昭和初期の日本ので使われた「ハエ叩き」によく似ていて、
「なるほど、うちわとハエ叩きは仲間だな」と納得した覚えがあります。

特に扇子との違いを取り上げるならば、「明確な持ち手がついている」点でしょうか。
持ちやすさから、強い力で風を起こすことができます。

また、しっかりと丈夫な持ち手であることで、「多少乱暴に扱っても壊れにくい」という利点があります。
焼鳥屋さんで煙を仰ぐのは、かならずうちわですよね。
扇子を強く握って仰ぎ続けると、骨が折れてしまうので、力仕事にはうちわに軍配が上がります。

扇子の特徴

扇子の発祥は、なんと日本!

平安時代、紙の代わりに文章を書きつけた板切れを、紐で繋いだものが、原型だと言われます。

平安時代、読み書きは上流階級の特権でした。自然、紙代わりの扇子(の原型)は、貴族としてのステイタスとなります。

やがて、裏側(相手に見える側)を絵などで飾り、
女性がおしとやかに顔を隠すための道具になり、現在の「装飾品としての扇子」が誕生します。
お雛様が持っている、あれです。

扇子が、風を起こすために使われ始めたのが、どんないきさつかは分かりません。
ただ、平安時代はお香を焚いて楽しむのが流行していたため、自然と、雅にゆったり扇ぐ道具として定着していったでしょう。

扇子はその後、中国やヨーロッパの貴族の間でも流行し、海外からの逆輸入を経て、現在の形が完成します。

更なる進化として、戦国時代には、骨を鉄で作った「鉄扇」が、簡易的な防具として用いられました。
危険な戦場で、扇子の形が武士の威厳を、鉄の骨が敵への警戒を荷ったのです。

プラスチックをプレスすれば骨組みが出来上がるうちわと違い、扇子は作りが複雑です。
そのためか、うちわより高価で、白檀などの良い木材で作ることもあります。

丈夫さより優雅さを優先させている扇子は、
コンパクトさも相まって、海外向けのお土産品にも人気ですね。

また、平安時代に貴族のステイタスとして出発した扇子は、
日本の伝統芸能の世界では、必須の小道具になっています。

能や落語では、表現の幅を広げるものとして。
茶道では、相手に礼儀を示すためのものとして。
更に、紋付羽織の格式高い和装では、扇子を持つのが正式とされます。
洋服で言えば、腕時計やネクタイと同じレベルの、重要な役割を持っています。

現代での使われ方の違い

作りが単純なうちわは、ノベルティグッズとして使われることが多くなりました。

アイドルコンサートには、真冬でも推しメンのうちわ。政治家の人気取りにもうちわ。
広告を刷って、ポケットティッシュのように配るうちわ。

また、90年代までは、竹製のうちわが多かったものですが、現在ではほとんどがプラスチック製となりました。

「安さ」「身近さ」の方向へ進化してきたのが、うちわの特徴と言えます。

対して扇子は、安価なものでも竹をつかったり、
できるだけ風流な色模様にしたりと、「安っぽくない見た目」に気を配られています。

舞踊の小道具の扇子は、逆にド派手な色を塗りこめていますが、
どちらにせよ、「見た目重視」「日本の伝統の演出」の方向に進化しています。

まとめ

・うちわは中国発祥。羽虫を追い払う道具が原型。

・扇子は日本発祥。紙の代わりの板切れが原型。

・うちわは安価な作りが一般的になり、ノベルティグッズに利用される。

・扇子は日本の伝統文化を支えるもの。風流なお土産品としても人気。

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